こんにちは、皆さん!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は多くの方が混同しがちな「市民税」と「住民税」について、その違いをスッキリ解説していきますね。確定申告や給与明細を見るたびに「あれ?この二つって何が違うんだっけ?」と思ったことはありませんか?
実は、この二つの税金、密接な関係があるんです。早速見ていきましょう!
市民税と住民税の基本的な関係
結論から言うと、「住民税」は「市民税」と「県民税」を合わせた総称なんです。つまり、住民税=市民税+県民税という関係になります。
市民税は市区町村が課税する税金で、県民税は都道府県が課税する税金です。この二つをまとめて「住民税」と呼んでいるわけですね。ちなみに、市民税は正確には「市町村民税」といい、お住まいの地域によって「市民税」「町民税」「村民税」「区民税」と呼び方が変わります。
住民税は私たちが住んでいる地域の行政サービスを支えるための「地域社会の会費」的な性格を持っています。道路の整備やゴミ収集、公共施設の運営など、日常生活に欠かせないサービスの財源になっているんですよ。
住民税の構成要素
住民税は大きく分けると「個人住民税」と「法人住民税」の2種類があります。私たち一般の人が納めるのは「個人住民税」の方です。
個人住民税の内訳
個人住民税は「均等割」と「所得割」という二つの要素で構成されています。
均等割は、所得の多い少ないに関わらず一定額を納める税金です。これが「会費」的な性格を表しているんですね。標準的な金額は年間5,000円(市町村民税3,500円+道府県民税1,500円)です。ただし、東日本大震災の復興財源確保のため、2014年度から2023年度までは均等割に1,000円が上乗せされていました。
所得割は、前年の所得に応じて計算される税金です。税率は一律10%(市町村民税6%+道府県民税4%)となっています。政令指定都市に住んでいる場合は、市民税8%、県民税2%という配分になります。
住民税の課税の仕組み
住民税は「賦課課税方式」という仕組みで課税されます。これは市区町村が税額を計算して納税者に通知する方式です。一方、国税である所得税は「申告納税方式」で、納税者自身が税額を計算して申告・納税します。
いつ、どこで課税される?
住民税は、その年の1月1日(賦課期日)現在に住所のある市区町村で課税されます。例えば、2025年度の住民税は、2025年1月1日時点でお住まいの市区町村で課税されるわけです。
もし1月2日以降に引っ越した場合でも、1月1日時点の住所地で課税されますので注意が必要です。「え?引っ越したのに前の住所地から税金の通知が来た!」というのはこのためなんですよ。
住民税の納付方法
住民税の納付方法には「普通徴収」と「特別徴収」の2種類があります。
普通徴収
普通徴収は、市区町村から送られてくる納税通知書に基づいて、納税者が自分で納める方法です。個人事業主の方や特別徴収ができない給与所得者の方はこの方法で納めます。納付期限は一般的に6月・8月・10月・1月の年4回です。
特別徴収
特別徴収は、会社などの給与支払者が従業員の給与から住民税を天引きして納める方法です。サラリーマンやOLの方は、毎月の給与から住民税が差し引かれているのを見たことがあるのではないでしょうか?これが特別徴収です。給与所得者は原則としてこの方法で納めることになっています。
所得税との違い
住民税と所得税はどちらも所得に課税される税金ですが、いくつか重要な違いがあります。
まず、住民税は地方税(市区町村税と都道府県税)で、所得税は国税です。
次に、課税のタイミングが異なります。所得税はその年の所得に対してその年のうちに課税されますが、住民税は前年の所得に対して課税されます。
また、税率も違います。所得税は所得が多くなるほど税率が上がる「超過累進税率」ですが、住民税の所得割は一律10%の「比例税率」です。
さらに、所得控除の金額も住民税の方が所得税より少ない場合が多いです。これは住民税が「地域社会の会費」的な性格を持つためです。
まとめ:市民税と住民税の関係をおさらい
ここまでの内容をギュウギュウにまとめると:
住民税は市民税(市町村民税)と県民税(道府県民税)を合わせた総称
個人住民税は均等割と所得割で構成される
住民税は1月1日時点の住所地で課税される
納付方法には普通徴収と特別徴収がある
所得税とは課税主体、タイミング、税率などが異なる
これで市民税と住民税の関係、そして住民税の基本的な仕組みについて理解できたのではないでしょうか?税金の話は難しく感じがちですが、基本を押さえておくと確定申告や給与明細を見るときにも役立ちますよ!
皆さんの暮らしの中で、この知識が少しでもお役に立てば嬉しいです。何か疑問があればいつでもコメントしてくださいね!
「知識を得ることは冒険の始まりに過ぎない。それを実践することが本当の冒険だ。」 – アインシュタイン
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