こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は森の空を滑空する2つの可愛い動物、ムササビとモモンガの違いについてお話ししたいと思います。この2つ、名前は聞いたことがあるけど、どう違うの?と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は、ボクも先日子どもたちと動物園に行った時に「パパ、あれはムササビ?モモンガ?」と聞かれて、ちょっと自信を持って答えられなかったんです。そこで今回は、この2つの動物の違いをギュウギュウに詰め込んでご紹介します!
ムササビとモモンガの基本的な違い
まず最初に、ムササビとモモンガは同じリス科の仲間ですが、大きさや特徴がかなり異なります。一言で言うと、ムササビは「空飛ぶ座布団」、モモンガは「空飛ぶハンカチ」と例えられるほど、サイズ感が違うんです!
ムササビとモモンガの7つの違い
1. 体の大きさと体重
ムササビとモモンガの最も分かりやすい違いは、やはり体の大きさです。ムササビは体長が30~50cm程度で、体重は500g~1.2kgもあります。小さな猫くらいの大きさと考えるとイメージしやすいかもしれませんね。
一方、モモンガは体長15~20cm程度、体重は150~200g程度と、まさに手のひらサイズ! 皆さんの手のひらに乗っちゃうくらいの小ささなんです。この大きさの違いは、滑空している姿を見るとよく分かります。
2. 目の特徴と顔つき
顔つきにも明確な違いがあります。モモンガは顔に対して目がとても大きく、くりっとした可愛らしい印象です。まるでアニメのキャラクターのような愛らしさがあります。
対してムササビは目が小さめで、少し鋭い印象。そしてムササビには目の上から頬を囲むように白い帯状の模様があるのが特徴的です。この白い模様はモモンガにはないので、見分ける重要なポイントになりますよ!
3. しっぽの形状
しっぽの形も両者で異なります。ムササビのしっぽは太くて長く、丸みを帯びています。一方、モモンガのしっぽは平べったい形をしていて、相対的に小さめです。
この違いは彼らの滑空スタイルにも関係しているんですよ。ムササビはしっぽも使って滑空の安定性を保っているんです。すごいですね!
4. 滑空時の形
両者とも前肢と後肢の間に皮膜があり、これを広げて木から木へと滑空します。しかし、その皮膜の付き方に違いがあるんです。
ムササビは前肢と後肢、さらに後肢からしっぽにかけても皮膜があるため、滑空時には五角形のような形になります。モモンガは前肢と後肢の間にのみ皮膜があるため、滑空時には四角形のような形になるんです。
滑空距離もかなり違っていて、ムササビは通常30m、最大で120mも滑空できるのに対し、モモンガは通常10m、最大でも40m程度だそうです。さすが「空飛ぶ座布団」と「空飛ぶハンカチ」、その差は歴然ですね!
5. 生活スタイル
生活スタイルにも違いがあります。ムササビは基本的に単独で行動する傾向がありますが、モモンガは基本的には単独でも、寒い冬には5匹ほどの群れで同じ巣穴に暮らし、体を寄せ合って過ごすこともあるそうです。
どちらも夜行性で、木の洞や穴を巣にしています。天敵から身を守るために木から木へと滑空して移動する習性は共通していますね。
6. 生息地の違い
生息地にも若干の違いがあります。ムササビは比較的人里に近い場所から山地まで幅広く生息していますが、モモンガはより山地(標高約1000m以上)を好む傾向があります。
日本では、ムササビは北海道を除く本州以南に生息していますが、モモンガは「エゾモモンガ」が北海道に、「ニホンモモンガ(ホンドモモンガ)」が本州以南に生息しています。
7. 糞の形状
最後に、ちょっと変わった視点ですが、糞の形状も見分けるポイントになります。ムササビの糞は真ん丸なのに対し、モモンガの糞は俵形(縦長の丸)をしています。また、サイズもモモンガの方が一回り小さいです。
フィールドワークをする方には、こういった痕跡から生息を確認する手がかりになりますね!
ムササビとモモンガの食性の違い
食べ物の好みにも違いがあります。ムササビは主に植物食で、果実や木の芽、花、つぼみなどを食べます。一方、モモンガは雑食性で、植物だけでなく小さな昆虫などの小動物も食べることがあるんです。
名前の由来も面白い!
ムササビの名前は「目が細い」ことから来ているという説があります。確かに、モモンガと比べると目が小さいですよね。
モモンガの名前は「モミ」が転じて「モモングァ」になったという説があります。昔は不気味な語感から化け物として恐れられ、「モモンガーに目をふさがれる」などと子どもを脅す言葉にも使われていたそうです。夜に人の持っている灯をめがけて飛んでくる習性から、目をふさぐ妖怪「ももんじい」とも呼ばれていたんだとか。面白いですね!
まとめ:ムササビとモモンガの違い
いかがでしたか?ムササビとモモンガ、似ているようで実はかなり違う特徴を持っていることがわかりましたね。サイズ、顔つき、滑空の仕方など、様々な点で区別することができます。
次に森や動物園でこの2つの動物を見かけたら、「あ、これはムササビだ!」「いや、これはモモンガだ!」と自信を持って言えるようになったのではないでしょうか?
子どもたちと一緒に観察する機会があれば、ぜひこれらのポイントを教えてあげてくださいね。自然の不思議や生き物の多様性を知ることは、子どもたちの好奇心を育むきっかけになりますよ!
本日の名言です。
「自然は偉大な教師である。我々はただ耳を傾け、目を凝らせばよい」 – ジョン・ミューア
皆さんも自然の中の小さな違いに目を向けて、新しい発見を楽しんでくださいね!それではまた次回のミーミルメディアでお会いしましょう!