みなさん、こんにちは！ミーミルメディア編集長のしげっちです。もうすぐ暑い季節がやってきますね。エアコンのリモコンを手に取ったとき、「冷房」と「除湿」のどちらを選べばいいか迷ったことはありませんか？実は、この二つの機能、使い分けるタイミングがあるんです！今日はそんな「除湿」と「冷房」の違いについて、ボクなりに分かりやすく解説していきたいと思います。
冷房と除湿の基本的な違い
まずは基本中の基本！冷房と除湿の根本的な違いについてお話しします。
冷房の仕組みと特徴
冷房は、部屋の「温度」を下げることを主な目的とした機能です。エアコン内部では、コンプレッサーで圧縮して冷やされた冷媒が導管の中を流れ、熱交換器というアルミのフィンを冷やします。そこに室内の空気を送ることで、冷たい風を作り出し、部屋全体の温度を下げていくんですね。
実は冷房を使うと、温度が下がることで空気中の水分が水滴となって凝縮されるため、結果的に湿度も下がります。つまり、冷房には除湿効果もあるというわけです。暑くて湿気が多い真夏日には、冷房が最も効果的な選択となります。
除湿の仕組みと特徴
一方、除湿は部屋の「湿度」を下げることを主な目的とした機能です。仕組みとしては、エアコンが湿度の高い部屋の空気を吸い込み、熱交換器で冷やして水分を凝縮させます。この水滴をホースから外に排出することで、部屋の湿度を下げるんです。
除湿には「弱冷房除湿」「再熱除湿」「ハイブリッド除湿」などの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
除湿の種類について詳しく知ろう
「弱冷房除湿」は、水分を集めるために温度を下げた空気をそのまま部屋に戻す方式です。弱い冷房をかけているような感じになるため、肌寒く感じることもあります。
「再熱除湿」は、一度冷やして水分を取り除いた空気を、再び暖めてから部屋に戻す方式です。これにより、部屋の温度をあまり下げずに湿度だけを下げることができます。ただし、暖め直す分、電気代は少し高くなります。
「ハイブリッド除湿」は、水分を集めるために温度を下げた空気を室内の空気と混ぜて室温に近づけてから送風する方式です。寒くなりにくく、消費電力も控えめなのがポイントです。
冷房と除湿はどう使い分ける？
では、実際にどのように使い分けるのがベストなのでしょうか？季節や状況に合わせた使い分け方を見ていきましょう。
真夏の暑い日には
気温が高くなる真夏日には「冷房」がおすすめです。冷房は室内の温度を効率よく下げることができ、同時に湿度も下げる効果があります。特に蒸し暑い日には、冷房の方が除湿よりも効果的に不快感を取り除けます。
梅雨時期や蒸し暑い日には
湿度が高く、それほど暑くない梅雨時期などには「除湿」が適しています。特に肌寒く感じる日には、再熱除湿やハイブリッド除湿を使うと、温度をあまり下げずに湿度だけを下げることができるので快適に過ごせます。
夜間の使い方
蒸し暑い夜は睡眠の質に大きく影響します。エアコンをつけっぱなしにしたくない方は、就寝前に部屋を27℃程度まで冷やしておき、「切タイマー」を3時間程度に設定するといいでしょう。一晩中エアコンを使いたい場合は、温度設定を28℃以上にして、除湿運転で湿度を50～60%以下に保つのがおすすめです。
電気代はどっちが安い？
多くの方が気になるのが電気代の違いではないでしょうか。一般的には、消費電力は「再熱除湿＞冷房＞弱冷房除湿≒ハイブリッド除湿」の順になります。
ただし、これはあくまで目安で、使用環境や設定温度、エアコンの機種によって変わってきます。例えば、再熱除湿は一度冷やした空気を暖め直すため、電気代が高くなる傾向にあります。
でも、電気代だけで選ぶのではなく、その時の状況に合わせて使い分けることが大切です。湿度を下げたい場合は除湿、温度を下げたい場合は冷房と、目的に応じて使い分けると効果的ですよ！
快適に過ごすための湿度と温度の目安
人間が快適に感じる環境には、ある程度の目安があります。
湿度の目安
湿度が40%以下になると乾燥を感じ、インフルエンザウイルスの活動が活発になるといわれています。逆に、湿度が60%以上になると汗が乾きづらく、結露ができてカビが繁殖しやすくなります。
温度の目安
夏場の室内温度は26～28℃、湿度は50%以下が快適とされています。湿度50%というのは、汗をかいてもサラッと乾く湿度です。
また、季節によって快適と感じる組み合わせも変わってきます。夏は高温・低湿、冬は低温・多湿が心地よいとされています。冷房時には設定温度を高めにしても、湿度を低くすれば同じくらいの快適さが得られるので、省エネにもつながりますよ！
エアコンの電気代を節約するコツ
エアコンを使うときの電気代を少しでも抑えたい！そんな方のために、節約のコツをいくつかご紹介します。
適切な温度設定をする
エアコンの設定温度を1度変えるだけで、消費エネルギー量を約10%節約できるといわれています。環境省では、夏は28度、冬は20度に設定することを推奨していますが、無理のない範囲で調整してくださいね。
フィルターをこまめに掃除する
エアコンのフィルターが汚れていると、運転効率が下がって余分な電力を消費してしまいます。2週間に1度を目安にフィルターを掃除すると、効率よく運転できますよ。
扇風機やサーキュレーターを併用する
エアコンと扇風機やサーキュレーターを一緒に使うと、冷えた空気を効率よく循環させることができます。これにより、設定温度を高めにしても快適に過ごせるので、電気代の節約になります。
内部クリーン運転って何？
エアコンを停止したのに、まだ動いている…そんな経験はありませんか？これは「内部クリーン運転」という機能かもしれません。
冷房運転中はエアコン内部に水滴が発生します。運転を停止すると内部の温度が上がり、カビが発生しやすい環境になってしまいます。そこで、内部を乾燥させてカビやニオイの発生を抑えるために、自動的に内部クリーン運転が始まることがあるんです。
この運転は約80～120分続き、電気代の目安は1回あたり2～4円程度。内部クリーンランプが点灯している場合は故障ではないので、そのままにしておいてくださいね。
まとめ：状況に合わせて賢く使い分けよう
冷房と除湿、それぞれの特徴や使い分け方についてお話ししてきました。簡単にまとめると：
・冷房：室内の「温度」を下げることが目的。真夏の暑い日に最適。
・除湿：室内の「湿度」を下げることが目的。梅雨時期など湿度が高い日に最適。
・電気代は一般的に「再熱除湿＞冷房＞弱冷房除湿≒ハイブリッド除湿」の順。
・快適な環境は、夏は26～28℃・湿度50%以下が目安。
私たちが心地よいと感じるのは、気温と湿度の関係が大切です。気温が高くても湿度が低ければ不快さは減りますし、気温が低くても湿度が高いと寒さを感じにくくなります。
状況に合わせて冷房と除湿を上手に使い分けて、この夏も快適に過ごしましょう！
「小さなことでもコツコツと続けていくことが、やがて大きな違いを生む」- ジョン・ウッデン
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました！皆さんの毎日が少しでも快適になりますように！
