こんにちは！ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は皆さんも一度は耳にしたことがあるであろう「ビュッフェ」と「バイキング」の違いについてお話ししたいと思います。
「ビュッフェ」と「バイキング」、なんとなく同じようなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか？ホテルやレストランで見かけるこの二つの食事スタイル、実は明確な違いがあるんです。ボクも最近まで同じものだと思っていましたが、調べてみたらビックリ！その違いを知ると、ちょっと食事が楽しくなりますよ♪
ビュッフェとバイキングの基本的な違い
まずは基本的な違いから見ていきましょう。
ビュッフェの定義と特徴
ビュッフェはフランス語の「buffet（ビュッフェ）」に由来し、もともとは「飾り棚」という意味を持っています。フランスの簡易食堂などで、横長の飾り棚に並んだ料理から好きなものを自由に選ぶ食事スタイルがあったことから名づけられたんですね。
ビュッフェの特徴は、「セルフサービス形式」の食事スタイルであること。料理が並べられたテーブルから自分で好きな料理を選んで取り分けるスタイルです。ここで重要なのは、ビュッフェは必ずしも「食べ放題」ではないということ！取った分だけ支払うシステムの場合もあるんです。
例えば、学食や社食、駅の立ち食いそば店なども、小鉢や一品料理を自分で選んでトレーに載せ、レジでまとめて会計するスタイルはビュッフェの一種と言えます。
バイキングの定義と特徴
一方、バイキングは日本発祥の言葉なんです！これは意外と知られていないかもしれませんね。1958年に帝国ホテルの当時の社長・犬丸徹三氏がデンマークで「スモーガスボード」という食べ放題の食事スタイルを見て、日本に持ち込んだのがきっかけ。
当時の北欧に対するイメージから「インペリアルバイキング」というサービス名がつけられ、日本では「食べ放題=バイキング」という呼び名が一般的になったんです。つまり、バイキングは一定の料金で好きなだけ食べられる「食べ放題」を意味する和製英語なんです。
ビュッフェとバイキングの語源と歴史
それぞれの言葉の成り立ちを知ると、違いがもっと明確になりますよ。
ビュッフェの語源
ビュッフェの語源はフランス語の「buffet」。もともとは戸棚やキャビネット、クローゼットなどの意味で使われていましたが、現在では英語でも「buffet」といえば、セルフサービス形式の食事を指す言葉として世界中で使われています。
バイキングの語源と日本での広まり
バイキングは完全な和製英語です。デンマークの「スモーガスボード」に着想を得て、北欧のイメージである「Viking（バイキング＝海賊）」という言葉を採用したんですね。
ここで注意したいのは、海外で食べ放題のサービスを「バイキング」と表現しても通じないということ！外国人に「Let’s go to Viking!」と言っても、「？」という顔をされてしまいますよ。海外では「All-you-can-eat buffet」と言うのが一般的です。
形式による違い
提供形式にも違いがあります。
ビュッフェの提供形式
ビュッフェは基本的に立食スタイルが多く、料理が載っているビュッフェテーブルに前菜やスープ、メイン、デザートが個別に並べられており、利用者が食べたいものを取っていくスタイルです。
バイキングの提供形式
バイキングは料理の提供形式が特に定められていません。テーブルの上にある料理やお皿が空になったら、追加料理やメニューを店員さんにオーダーして配膳してもらうパターンもありますし、セルフサービス形式で自分で好きなだけ食事を選んで食べられる場合もあります。
そのため、食べ放題サービスであってもビュッフェというサービス名で提供されているものもあり、日本では両者の区別が曖昧になっているんですね。
ビュッフェとバイキングのマナー
どちらの食事スタイルでも、知っておくべきマナーがあります。
盛り付けはきれいに
食べ放題のお店では、お皿いっぱいに料理を盛り付けている方をよく見かけますが、料理が混ざらないようにお皿を分けるなどして、それぞれの料理が味わえるように取り分けるのがマナーです。
おかわりをする場合は、使用済みのお皿はテーブルの端に寄せて置き、新しいお皿を使うようにしましょう。
残さないこと
食べ放題では、支払った分のお金以上に食べようとたくさんの料理を取ってしまい、食べきれずに残してしまう方も少なくありません。これはもったいないだけでなく、料理を作ってくれた方やスタッフの方に対しても失礼です。食べきれる量だけをお皿に盛るようにしましょう。
料理を取る順番
ビュッフェやバイキングでは、左から順番にサラダ・前菜・メイン・ごはん・スープ・デザート・ドリンクと並んでいるケースが多いです。これはフルコースの料理が出される順番を再現しているので、料理を取るときも左から時計回りで回っていくのがマナーです。
特に列ができているときに、自分が食べたい料理を取るために割り込むのはマナー違反ですので、順番を守りましょう。
コース料理に沿った食べ方
ビュッフェやバイキングでは、自分が食べたいものを選べるため、「好きなものだけを食べたい」という気持ちになりがちですが、サラダや前菜から手を付けるなど、コース料理に沿った食べ方をするのがマナーです。
コース料理の順番は健康面も配慮したものとなっていますので、できればコース料理の順番で料理を楽しむことをおすすめします。
海外での表現方法
海外旅行の際に役立つ知識として、ビュッフェやバイキングの英語表現も覚えておきましょう。
セルフ方式の食事のことは英語でも「Buffet」といい、食べ放題のことは「All-you-can-eat」と言います。料理がテーブルに並べられていて、自分で取りに行くスタイルであれば「Buffet」、料理を店員に注文して持ってきてもらうスタイルであれば「All-you-can-eat」を使うと良いでしょう。
まとめ：ビュッフェとバイキングの違いを理解しよう
ビュッフェとバイキングは同じような使われ方をすることが多いですが、ビュッフェはセルフ形式の食事スタイルのことで、バイキングは食べ放題のことだとわかりました。
ビュッフェというと食べ放題をイメージされる方も多いですが、必ずしも食べ放題とは限りません。また、食べ放題のことをバイキングというのは日本だけですので、海外では通用しないことにも注意が必要です。
ビュッフェとバイキングの言葉のルーツと意味を理解して、スタイルに応じたマナーを守り、食事を楽しんでくださいね！
皆さんは今度ホテルやレストランでビュッフェやバイキングを楽しむ機会があったら、ぜひこの違いを思い出してみてください。知識があると、より食事が楽しくなりますよ♪
「食事は人生の喜びであり、知識はその喜びを倍増させる」- ジュリア・チャイルド
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました！美味しい食事と素敵な時間をお過ごしください！
