こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は皆さんに「思う」と「想う」の違いについてお話しします。同じ「おもう」という読み方なのに、漢字が違うとどう使い分ければいいのか、気になったことありませんか?実は、ボクもずっと気になっていたんです。息子が国語の宿題で「どっちを使えばいいの?」と聞いてきたのをきっかけに、しっかり調べてみました。それでは早速、その違いを見ていきましょう!
「思う」と「想う」の基本的な違い
「思う」と「想う」、どちらも「おもう」と読みますが、実は使うべき場面が全然違うんです。大雑把に言うと、「思う」は頭で考えることを表し、「想う」は心でイメージすることを表します。
「思う」は漢字の成り立ちを見ると「頭+心」という構成になっています。「思」の「田」の部分は、実は田んぼではなく、幼児の頭蓋骨のつなぎ目を表す「囟(シン)」に由来しているそうです。つまり、頭で考えるという意味合いが強いわけですね。
一方、「想う」は「相+心」という構成です。「相」は「相手」の「相」で、さらに細かく見ると「木(事物)+目」で成り立っています。「事物の姿を心で見る・イメージする」という意味になるんです。
「思う」の使い方と例文
「思う」は主に頭で考えたことや感じたことを表現するときに使います。思考をともなうものには「思う」が適しています。例えば:
- 「今日は雨が降ると思う」
- 「このプロジェクトはAの案で進めようと思います」
- 「新しい事業を立ち上げようと思う」
これらは全て、何らかの判断や決心、考えを巡らせることを表しています。ビジネスシーンでも頻繁に使われる表現ですね。
「想う」の使い方と例文
「想う」は相手をおもうことや、心の中にイメージすることを表すときに使います。特に感情(特に感傷的な感情)をともなうものには「想う」が適しています。例えば:
- 「故郷を想うと懐かしい気持ちになる」
- 「あなたのことを想うと夜も眠れない」
- 「幼いころ、祖母の家で遊んだことをなつかしく想う」
これらは全て、特別な感情を込めて対象を思い浮かべる場面ですね。小説や詩、歌詞などの創作文でよく使われます。
「思う」と「想う」の使い分けのポイント
「思う」と「想う」、どちらを使うべきか迷ったときのポイントをギュウギュウに詰め込んでみました!
「思う」を使うべき場面
「思う」は汎用性が高く、幅広い意味で使えます。以下のような場面では「思う」を使いましょう:
- 単に頭で考えたり、感じたりする場合
- 主観的な意見を述べる場合
- 思考をともなう場合
- 公文書や新聞など、公式な文書
実は「思う」は常用漢字で、小学校低学年で習いますが、「想う」という読み方は常用漢字表に載っていないんです。そのため、教科書や新聞、公文書などでは、「想う」の方がふさわしい場合であっても「思う」を使うことが多いです。
「想う」を使うべき場面
「想う」は特別な感情を込めたい場面で使います:
- 相手をおもう場合
- 心にイメージする場合
- 感情(特に感傷的な感情)をともなう場合
- 小説・詩・歌詞などの創作文
「大切におもう」という表現も、心の中でイメージする相手がいるわけですから、「想う」を使うのが正しいと言えます。でも、常用漢字ではないので、あまりこだわる必要はないかもしれませんね。
その他の「おもう」の漢字と意味
実は「思う」「想う」以外にも「おもう」と読む漢字があるんです!ボクも調べるまで知らなかったので、皆さんにもぜひ知ってほしいと思います。
「念う」の意味と使い方
「念う」は「一心におもう」「一途におもいを込める」「心に留め続ける」といった意味を持つ言葉です。「信念」「執念」「念願」などの熟語があるように、強い気持ちを表現する際に使われます。
例えば:
- 「先祖を念うように心掛けている」
- 「彼女が成功するようにいつも念っている」
「懐う」の意味と使い方
「懐う」は「懐かしい」の漢字を使い、「しみじみと感じる」「いつまでも心に留めておもい慕う」という意味の言葉です。関連した熟語には「述懐」「懐古」「懐疑」などがあります。
例えば:
- 「遠く離れた異国の地から、日本に住む年老いた両親のことを懐う」
- 「故郷への懐いにふけった」
「憶う」の意味と使い方
「憶う」は「記憶」「憶測」「追憶」などの熟語にある「憶」を使った「おもう」です。「心に留めて忘れない」「おもいやる」「推し量る」といった意味を持っています。
例えば:
- 「昔の知人を憶い出す」
- 「亡き父への憶いをつづった作文」
英語での表現方法
「思う」と「想う」の違いを英語で表現するとどうなるのか、気になりませんか?基本的には「think」が使われますが、ニュアンスによって使い分けることもできます。
「think」の使い方
「think」は「考える」という意味を持ち、「思う」に近いニュアンスが強い英単語です。ただし、人柄に関する感情を表すときにも使われるため、「想う」の英語表現としても使われます。
例えば:
- 「I think that I want to drive the project.」(私はこのプロジェクトを進めたいと思っています)
- 「What do you think about it.」(あなたはそれに関してどう思いますか)
その他の英語表現
「consider」(よく考える、検討する)や「believe」(信じる、信じて~と思う)なども、文脈によって「思う」や「想う」の意味で使うことができます。
例えば:
- 「I’m considering quitting this job.」(私はこの仕事を辞めようと思っている)
- 「I believe that he will get the work in one piece.」(私は彼がその仕事をなんとかやり遂げてくれると思っているよ)
まとめ:正しく使い分けよう!
「思う」と「想う」の違いをスッキリまとめると:
- 「思う」:頭で考えること、思考をともなうもの
- 「想う」:心でイメージすること、感情をともなうもの
日常生活では「思う」を使っておけば間違いはないですが、小説や詩、特別な気持ちを表現したい場面では「想う」を使うと、より豊かな表現になりますね。
皆さんも、これからは「思う」と「想う」を場面に応じて使い分けてみてください!きっと文章表現の幅が広がりますよ。
本日の名言をご紹介します:
「言葉は思考の衣装である」 – サミュエル・ジョンソン
言葉の使い方一つで、伝わる思いも変わってきます。今日も一つ賢くなりましたね!皆さんにとって素敵な一日になりますように!