こんにちは、皆さん!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は政治の基本中の基本、「与党と野党の違い」について詳しくお話ししていきますね。ニュースを見ていると必ず出てくるこの言葉、実はしっかり理解している人は意外と少ないんですよ。ボクの子どもたちも「パパ、与党って何?」と聞いてきたので、この機会にしっかり解説していきます!
与党と野党の基本的な違い
与党と野党の最も大きな違いは、政権を担当しているかどうかです。簡単に言うと、総理大臣を出している政党とその協力政党が「与党」、それ以外の政党が「野党」となります。
現在の日本では、自由民主党と公明党が与党で、立憲民主党や日本維新の会などが野党です。与党は国会で多数派を形成し、野党は少数派となっているのが一般的な構図です。
ここからは、それぞれの役割や特徴についてギュウギュウに詳しく見ていきましょう!
与党の役割と特徴
内閣総理大臣を選出する
与党の最も重要な役割は、内閣総理大臣を選出することです。法律では、内閣総理大臣は国会内での投票によって指名されると定められています。国会で多数を占めるグループ(つまり選挙に勝ったグループ)が、内閣総理大臣を決める力を持っているんですね。
慣例としては、与党第1党(与党の中で最も議席数の多い政党)の代表が内閣総理大臣に指名されることが多いです。現在の岸田文雄総理も、与党第1党である自民党の総裁として指名されました。
政権を担当し、政策を実行する
与党は政権を担当するということは、内閣総理大臣を出して、各省庁のトップである国務大臣(閣僚)を自分たちのグループから選び、政策の実現を目指すということです。
例えば、2023年9月に発足した第2次岸田第2改造内閣では、内閣総理大臣を除く18人の国務大臣のうち、ほとんどが与党の国会議員から選ばれています。政党別に見ると、自民党から18名、公明党から1名が内閣に入っていました。
法案成立を主導する
与党は国会で多数派を形成しているため、法案の成立や修正においても大きな力を持っています。時代や民意を反映させた政策を実現する役割を担っているんですね。
実際、国会で成立する法案の多くは政府(与党)提出のものであり、議員立法も与党の賛成がなければ通りません。また、政府は政策実現のために与党への情報提供を優先する傾向があるため、政策関連情報へのアクセスという面でも与党は有利な立場にあります。
野党の役割と特徴
政権運営を監視する
野党の重要な役割は、与党の政権運営を監視することです。野党は与党に投票しなかった国民の民意を背負っており、少数派や反対派の意見を政府・与党に伝える役目があります。
具体的には、政府や与党の法案に対して質問や意見を投げかけ、議論を活発化させます。国会では、長らく慣例として野党議員の方が与党議員よりも質問時間が長く割り当てられているんですよ。それだけ野党の監視機能が重視されているということですね!
政府・与党への対案を提示する
野党は単に批判するだけでなく、与党提出の法案に対抗する形で、自らの政策案(対案)を提示することもあります。これは「議員立法」という形で行われ、野党の政策理念を示す重要な機会となります。
また、党首討論などを通じて、法案の問題点や閣僚の不祥事、政権の姿勢、首相個人の見解など広範にわたる議論を行うことで、政治をチェックする役割も果たしています。
内閣不信任案の提出
野党の特徴的な役割として、内閣不信任案の提出があります。これは現在の内閣に対して「信頼できないから退任しなさい」という意思表示です。提出には50人以上の賛同が必要で、衆議院本会議の出席議員の過半数で可決されます。
過去には、与党議員の欠席や一部与党議員の賛成により、不信任案が可決したケースもあります。これは政権交代や衆議院解散のきっかけとなることもある重要な手段なんですよ。
連立政権とねじれ国会
連立政権とは
どの政党も単独で過半数に達しない場合、複数の政党で政権を担当することがあります。これを「連立政権」と呼びます。
また、最大政党が過半数を超えていても、選挙協力や重要政策の実現のために複数の政党で連立政権を組むケースも多いです。現在の日本でも、自民党は衆議院で過半数の議席を持っていますが、公明党と連立政権を組んでいます。これには、参議院での多数確保や選挙協力などの背景があります。
ねじれ国会とは
衆議院と参議院は異なるタイミングで選挙が行われるため、両院で与野党の勢力図が異なる状況が生じることがあります。これを「ねじれ国会」と呼びます。
ねじれ国会では、衆参で異なる決定が行われた場合、憲法の規定により一定の条件下で衆議院の優越が認められる仕組みがあります。ただし、法案成立のハードルが上がるため、政治的な停滞を招くこともあるんですよ。
与党と野党の違いをまとめると
与党と野党の違いを簡潔にまとめると、以下の3つのポイントに集約できます:
- 政権担当の有無:与党は政権を担当し、野党は担当しない
- 国会での勢力:与党は多数派、野党は少数派が基本
- 役割の違い:与党は政策実現を主導、野党は政権監視と対案提示
与党と野党は対立するように見えますが、実はどちらも健全な民主主義に欠かせない存在なんです。与党は国民の多数意見を反映して政策を実行し、野党は少数意見を代弁して政権をチェックする。この緊張関係があってこそ、バランスの取れた政治が実現するというわけです。
皆さんも次にニュースを見るときは、与党と野党の動きをこの視点で見てみると、政治がもっと身近に感じられるかもしれませんね!
「民主主義とは会話である」 – デモクリトス
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。案ずるより産むが易し、まずは政治に関心を持つことから始めましょう!また次回の記事でお会いしましょう!