こんにちは、皆さん!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は風邪が治ったはずなのに、なぜか咳だけが長引いているという経験はありませんか?実はそれ、単なる風邪の後遺症ではなく「咳喘息」かもしれないんですよ。咳喘息と気管支喘息、名前は似ていますが、実は違いがあるんです。今回はその違いについてスッキリ解説していきますね!
咳喘息とは?気管支喘息との大きな違い
咳喘息は、その名の通り「咳のみが続く喘息の亜型」なんです。普通の喘息(気管支喘息)と大きく違うのは、息苦しさや喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという音)がなく、咳だけが主な症状であるという点です。
咳喘息の特徴としては、以下のようなものがあります:
- 咳が最低でも2週間以上、診断基準では8週間以上続く
- 乾いた咳で、痰がらみはあまりない
- 夜間や早朝に症状が強くなることが多い
- 季節の変わり目や寒暖差で悪化しやすい
ボクの友人も「風邪が治ったはずなのに咳だけが1ヶ月も続いて、病院に行ったら咳喘息だった」と言っていました。意外と身近な病気なんですよね。
喘息の基本的なメカニズム
そもそも喘息とは何なのか?これを理解すると咳喘息も分かりやすくなります。
喘息は簡単に言うと「アレルギー性の気管支炎」です。医学的には「気管支で好酸球性炎症が続く病気」と表現されます。この好酸球性炎症によって気管支が様々な刺激に敏感になってしまうんです(気道過敏性の亢進)。
冷たい空気、急な温度変化、辛い食べ物、ほこりなどの刺激で気管支が発作的に狭くなってしまう状態が「喘息発作」です。気管支喘息ではこの狭窄によって息苦しさや喘鳴が生じますが、咳喘息では咳のみが症状として現れるんですね。
咳喘息と気管支喘息の症状の違い
両者の主な違いをまとめると:
症状 | 咳喘息 | 気管支喘息 |
---|---|---|
咳 | あり(主症状) | あり |
息苦しさ | ほとんどなし | あり |
喘鳴(ゼーゼー音) | なし | あり |
夜間・早朝の悪化 | あり | あり |
興味深いのは、咳喘息は気管支喘息の「前段階」と考えられることもあるという点です。実際、咳喘息と診断された方の約30~40%が後に気管支喘息へ移行するとも言われています。だから早めの治療が大切なんですよ!
咳喘息の診断方法
では、どうやって咳喘息だと分かるのでしょうか?医師は主に以下のポイントをチェックします:
- 3週間以上続く咳があること
- 気管支拡張薬で咳が改善すること
- 喘鳴や息苦しさがないこと
- 血液検査で好酸球値が高いことがある
- 呼気一酸化窒素(FeNO)値が高いことがある
特に「気管支拡張薬で咳が改善する」というのは診断の重要な手がかりになります。市販の咳止めではなかなか効果がないのに、喘息の薬で咳が治まるというのが特徴的なんですね。
咳喘息の特徴的な症状パターン
咳喘息の咳には特徴があります。「寝る前」「深夜」「早朝」に悪化することが多く、夜中に咳で目が覚めてしまうことも珍しくありません。また、季節の変わり目や寒暖差が激しい時期、運動後、雨の日などに症状が悪化しやすいです。
ボクの子どもも小学生の頃、毎年秋から冬にかけて咳が続くことがあり、咳喘息と診断されました。特に寝る前に咳込むことが多かったのを覚えています。
咳喘息の治療法
咳喘息の治療は基本的に気管支喘息と同じです。主に以下の薬が使われます:
- 吸入ステロイド薬(ICS):気道の炎症を抑える
- 長時間作用型β2刺激薬(LABA):気管支を広げる
- ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA):炎症物質の働きを抑える
症状が毎日ある中等症以上の場合は、吸入ステロイドと長時間作用型β2刺激薬の配合剤(ICS/LABA)がよく使われます。症状が安定してきたら、吸入ステロイド単剤に減量することもあります。
治療期間はどれくらい?
「いつまで治療を続ければいいの?」という疑問をお持ちの方も多いでしょう。専門家によると、過去1年以上治療を行い、吸入ステロイドが低用量まで減量できて無症状であれば、薬の中止を考慮してもよいとされています。
ただし、治療中止により症状が再燃することもあるので、医師と相談しながら進めることが大切です。また、気管支喘息への移行に注意して、もし喘鳴や息苦しさが出現したら速やかに医療機関を受診することをお勧めします。
咳喘息を予防するためのポイント
咳喘息の原因となる刺激を避けることも大切です。日常生活で気をつけたいポイントをいくつか紹介します:
- ハウスダスト・ダニ・カビなどのアレルゲンを減らす
- 急激な温度変化を避ける
- タバコ(受動喫煙も含む)を避ける
- 風邪などの呼吸器感染症に注意する
ダニアレルギーがある方は、舌下免疫療法によるアレルギー体質改善も選択肢の一つかもしれません。気管支喘息では舌下免疫療法により気道過敏性が改善するという報告もあります。
咳喘息と気管支喘息の区別は重要!
最後に一つ大事なポイント。咳喘息と気管支喘息は区別して考えることが重要です。特に医療機関で検査を受ける際には、自分が咳喘息であることを医師に伝えましょう。気管支喘息の場合、造影剤を使った検査などが受けられなくなる可能性があるからです。
皆さん、長引く咳があれば「ただの風邪の後遺症」と軽く考えずに、一度医療機関を受診してみることをお勧めします。早期発見・早期治療が大切ですよ!
「健康とは、単に病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいう」
– 世界保健機関(WHO)
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんの健康な毎日を願っています。何か気になることがあれば、ぜひ医師に相談してくださいね。案ずるより産むが易し、まずは一歩踏み出すことが大切です!