こんにちは、ミーミルメディア編集長のしげっちです!今日は皆さんにとって身近な植物、「笹と竹の違い」について詳しくお話ししていきますね。パンダがムシャムシャ食べる姿が可愛い笹、お正月の門松に使われる竹。どちらも日本の文化に深く根付いていますが、実はこの二つ、見た目は似ているけれど別の植物なんですよ。「え?笹が成長したら竹になるんじゃないの?」なんて思っていた方も多いのではないでしょうか?ボクも実は最近まで勘違いしていました(笑)。それでは、その違いを分かりやすく解説していきますね!
竹と笹の基本的な違い
まず最初に知っておきたいのは、竹も笹も植物学的には同じ「イネ科タケ亜科」に属する植物だということ。だから見た目がよく似ているんですね。でも、いくつかの重要な違いがあります。
見た目で分かる違い
竹と笹の一番分かりやすい違いは、「たけのこの皮」にあります。竹は成長するにつれて稈鞘(かんさや)と呼ばれるたけのこの皮が自然に落ちて、幹の部分(稈/かん)がツルツルしてきます。一方、笹は成長しても稈鞘が落ちずに残ったままなんです。つまり、節の部分に皮が残っていれば笹、きれいに落ちていれば竹と判断できるわけです。これが最も確実な見分け方なんですよ!
次に分かりやすい違いは、枝の出方。竹は1つの節から2本の枝が出るのに対して、笹は3本以上(多くは5本程度)の枝が出ます。ですから、一カ所からたくさんの枝が出ているものを見かけたら、それはほぼ間違いなく笹だと思って大丈夫です。
葉の特徴の違い
葉っぱにも違いがあります。肉眼ではちょっと見分けにくいかもしれませんが、竹の葉脈は格子状になっているのに対して、笹の葉脈は平行に走っています。この違いは、栄養分や水分を運ぶ仕組みの違いによるものなんですよ。
大きさと生育環境の違い
「竹は大きくて笹は小さい」というイメージがありますよね?確かに一般的には竹の方が大きく成長し、5m以上になることが多いです。モウソウチクなんて25mにもなるんですよ!一方、笹は1~2mほどのものが多いです。
でも、実はこれも絶対的な違いではないんです。例えば「ヤダケ」や「メダケ」は名前に「タケ」とついていますが、実は笹の仲間。逆に「オカメザサ」は名前に「ササ」とついていますが、竹の仲間なんです。名前だけで判断するのは危険ですね!
生育環境にも違いがあります。笹は竹より寒さに強いため、北海道などの寒冷地や高地でも育ちます。一方、竹は温暖な気候を好むため、北海道ではほとんど見られません。そのため、北海道では「たけのこ」ではなく「笹の子」が食べられているんですよ。面白いですね!
花が咲く周期の違い
竹と笹は花が咲くまでの期間も違います。笹の花は約40~60年周期、竹の花は約40~120年周期で咲くといわれています。どちらも一生に一度見られるかどうかの貴重な現象なんです。
ちなみに花言葉も違っていて、竹は「節度」、笹は「ささやかな幸せ」だそうです。どちらも素敵な意味ですね!
七夕飾りはどっちを使うべき?
七夕といえば短冊を飾りますが、「竹」と「笹」どちらを使うべきなのでしょうか?結論から言うと、どちらでも大丈夫です!
昔の日本では、竹も笹も神聖な植物として扱われていました。雨風に強く、まっすぐ天に向かって伸びる姿や、葉に殺菌効果があることから神秘的な植物と考えられていたんです。また、風に揺れる葉の音が「神様が宿る依代(よりしろ)」と考えられ、神事に用いられてきました。
ただ、実用面で考えると、七夕飾りには笹の方が扱いやすいかもしれません。竹は大きすぎることが多いですからね。でも、どちらを選んでも間違いではありません!
竹と笹の水揚げのコツ
七夕に竹や笹を飾る際に困るのが、葉が丸まってしまうこと。これは切ったあとの水揚げが難しいからなんです。
少しでも長持ちさせるコツとしては、なるべく一年生の若竹を選ぶこと。棹(竹の茎)の緑色が濃いものは若竹です。また、一節ごとに穴を開けて水を入れたり、葉をある程度切って蒸散を防いだりする方法もあります。
それでも難しい場合は、七夕飾りをたくさんつけて葉の丸まりを目立たなくするという裏技も!あるいは最近では造花の竹や笹も販売されているので、そちらを利用するのも一つの手段ですね。
まとめ:竹と笹の違いを覚えよう!
いかがでしたか?竹と笹の違いについて理解が深まったでしょうか?もう一度おさらいしますと:
竹はたけのこの皮(稈鞘)が落ちる、笹は残る
竹は節から2本の枝、笹は3本以上の枝が出る
竹の葉脈は格子状、笹の葉脈は平行
竹は比較的大型で温暖な地域に生育、笹は比較的小型で寒冷地でも育つ
竹の花は約40~120年周期、笹の花は約40~60年周期で咲く
これらのポイントを覚えておけば、散歩やウォーキングの途中で見かけた時に「あ、これは竹だな」「これは笹だな」と判断できるようになりますよ!ぜひ身近な自然観察に役立ててくださいね。
本日の名言をお届けして終わりにしたいと思います。
「細部に宿る神は、細部に宿る悪魔と同じくらい重要である」 – ミース・ファン・デル・ローエ
細かいところまで気にするのは大変ですが、それが新たな発見や感動につながることもあります。皆さんも身近な自然の細部に目を向けてみてくださいね!それではまた次回!