こんにちは、皆さん！ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は春から初夏にかけて美しく咲く「さつき」と「つつじ」の違いについてお話ししたいと思います。
「あれ？この花はさつき？それともつつじ？」って迷ったことありませんか？実はボクも長い間区別がつかなくて、子どもに聞かれると「うーん、どっちだろうね〜」なんて誤魔化していました（笑）。でも、実はちゃんと見分けるポイントがあるんですよ！今日はその違いをバッチリ解説していきますね。
さつきとつつじの基本情報
まず基本中の基本！さつきとつつじは同じツツジ科ツツジ属の植物です。実は「さつき」はツツジ属の一種なんですね。江戸時代中期に園芸ブームが起きた際、咲く時期によって区別するようになったという歴史があります。
開花時期の違い
さつきとつつじの最も分かりやすい違いは開花時期です。つつじは4月から5月中旬にかけて咲き、さつきは5月下旬から6月上旬に咲きます。
つつじが散り始める頃にさつきがつぼみを膨らませ始めるので、まるでバトンリレーのように花を咲かせるんですよ。ちなみに「さつき」という名前は、旧暦の5月（皐月）に咲くことに由来しています。
季語としての違い
俳句好きの皆さんには特に覚えておいてほしいポイント！つつじは「春」の季語、さつきは「夏」の季語なんです。季節の移り変わりを感じさせてくれる、風情ある植物なんですね。
見た目で分かる！さつきとつつじの違い
花の大きさと咲き方
花の大きさはつつじの方が大きく、さつきはそれよりも小さめです。つつじは約6cm前後、さつきは約4cm前後と覚えておくといいでしょう。
咲き方にも違いがあります。つつじはつぼみが一斉に開花するのに対して、さつきは1週間ほどかけてジワジワと咲いていきます。そのため、さつきの方がつぼみと花が混在している状態をよく見かけます。
葉っぱの特徴
葉っぱを見れば一目瞭然！つつじの葉は大きめで柔らかく、光沢がありません。一方、さつきの葉は小さめで硬く、光沢があってツルツルしています。
葉の形も違います。つつじは楕円形で丸みがあるのに対し、さつきは葉先がやや尖っています。子どもの頃、つつじの蜜を吸って遊んだ後に葉が服にくっついた経験がある方もいるのでは？それはつつじの葉の裏に毛が生えているからなんですよ。
おしべの数
花をよく観察すると、おしべの数も違います。さつきのおしべは基本的に5本ですが、つつじは5本以上あることが多いです。ただし、品種によって例外もあるので、これだけで判断するのは難しいかもしれませんね。
生育特性の違い
新芽の出る順番
ちょっとマニアックな見分け方ですが、新芽の出る順番も違います。つつじは「花→新葉」の順番で、花が咲いてから新芽が出てきます。一方、さつきは「新葉→花」の順番で、新芽が出てから花が咲きます。
木の高さ
成長した時の高さも大きく違います。さつきは生長しても1m程度にしかなりませんが、つつじは剪定をしなければなんと5mを超えることもあるんです！さつきが盆栽として親しまれているのは、この小ぶりな特性があるからなんですね。
さつきとつつじの違いを簡単に覚えるコツ
たくさんの違いを紹介しましたが、全部覚えるのは大変ですよね。そこで簡単に覚えるコツをお伝えします。
「さつき」と「つつじ」、どちらも「つ」が入っていますが、「さつき」の方が「つ」が後ろにあります。同じように、開花時期も「さつき」の方が後（5〜6月）なんです。また、花や葉の大きさは「つつじ」の方が大きいと覚えておけば間違いありません。
まとめ：さつきとつつじの違い
さつきとつつじの違いをおさらいしましょう。
開花時期：つつじ（4〜5月）、さつき（5〜6月）
花の大きさ：つつじ（大きめ）、さつき（小さめ）
葉の特徴：つつじ（大きく柔らかい）、さつき（小さく硬い）
咲き方：つつじ（一斉に咲く）、さつき（徐々に咲く）
木の高さ：つつじ（高くなる）、さつき（低く留まる）
これで皆さんもさつきとつつじの違いがバッチリ分かりましたね！春から初夏にかけて、公園や街路樹で見かけたら、「これはさつき？それともつつじ？」と観察してみてください。きっと新しい発見があるはずですよ。
本日の名言をお届けして締めくくりたいと思います。
案ずるより産むが易し
まさにボクの座右の銘でもありますが、何事も心配するよりも実際にやってみると意外とうまくいくものです。さつきとつつじの見分け方も、実際に観察してみると意外と簡単に分かるようになりますよ！皆さん、素敵な花との出会いを楽しんでくださいね。
