こんにちは、皆さん!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は日本の食卓に欠かせない二大揚げ物、唐揚げと竜田揚げの違いについて詳しくお話ししたいと思います。「どっちも似たようなものでしょ?」なんて思っていませんか?実は、ボクも最近まで明確な違いを知らなかったんです。子どもたちに聞かれて答えられず、恥ずかしい思いをしたのをきっかけに徹底調査してみました!
唐揚げと竜田揚げの由来は全く違う!
まず知っておきたいのは、この二つの料理の由来です。これがもう全然違うんですよ!
唐揚げの「唐」は中国を意味していて、江戸時代に中国から伝わった普茶料理がルーツとされています。当時は「とうあげ」とも呼ばれていたそうです。面白いことに、当時の唐揚げは今のものとは全く違って、豆腐を細かく切って油で揚げ、醤油と酒で煮た精進料理だったんです!今の唐揚げに近い料理は「煎出し(いりだし)」や「衣かけ」と呼ばれていました。
一方、竜田揚げの「竜田」は奈良県北西部を流れる「竜田川」に由来しています。この川は紅葉の名所として有名で、醤油につけた肉の赤褐色と、片栗粉の白い衣が混ざった様子が、川の白い波に浮かぶ紅葉のように見えることから名付けられたという 風流な由来 があるんです。素敵ですよね!
ただし、竜田揚げの由来には別説もあって、旧日本海軍の艦船「龍田」にちなんでいるという説も。船員に鶏肉に片栗粉をまぶして揚げた料理を出したところ評判が良く、一般にも広まったとか。どちらが本当かは定かではありませんが、個人的には紅葉の方がロマンチックで好きですね♪
決定的な違いは「衣」と「味付け」にあり!
では、実際の料理としての違いはどこにあるのでしょうか?
衣の違い
唐揚げは、従来は小麦粉を使うものとされていましたが、現在では日本唐揚協会によって片栗粉も認められているそうです。つまり、小麦粉や片栗粉など様々な粉を使った揚げ物の総称として「唐揚げ」と呼ばれています。
一方、竜田揚げは基本的に片栗粉のみを使うのが特徴です。片栗粉を厚めにつけることで、揚げた時に白く花が咲いたような見た目になります。これが竜田川の白い波を表現しているわけですね!
味付けの違い
もう一つの大きな違いは味付けです。唐揚げは中国由来ということもあり、基本的にはニンニクをベースにした下味をつけます。ショウガを使ったり、両方使ったりと家庭によって様々ですが、ニンニクの風味が特徴的です。
対して竜田揚げは、和風の味付けが基本。醤油、みりん、酒などで下味をつけるのが一般的で、ニンニクはあまり使いません。この下味のおかげで、竜田揚げは唐揚げよりも黒っぽく仕上がるのが特徴です。また、食材の臭みを消すために考案された調理法なので、レモンが添えられることも多いんですよ。
地域による呼び名の違いも!
面白いことに、地域によって呼び名が違うこともあります。例えば北海道では唐揚げのことを「ザンギ」と呼ぶことが多いんです。これは中国料理の「炸鶏(ザーチー)」が由来とされていて、縁起をかついで真ん中に「ん」を入れて「ザンギ」になったという説が有力だそうです。
また、家庭によっても呼び名が違ったり、片栗粉だけを使っていても唐揚げと呼ぶケースも多々あるようです。厳密な区別がないのも、この二つの料理の面白いところかもしれませんね。
唐揚げが食卓の定番になった歴史
現在の形の唐揚げがお店で提供されるようになったのは、昭和7年頃のこと。東京にあった「三笠」という食堂が始まりだったそうです。銀座支店の営業不振を打破するために料理長が考案したのが若鶏の唐揚げだったんですね。
第二次世界大戦後、食料難の中で国の政策により養鶏場が多く作られ、特に大分県北部で鶏の唐揚げが食べられるようになりました。それが全国に普及し、家庭の食卓に並ぶようになったのは、ここ30〜40年のことだそうです。今では考えられませんが、唐揚げが一般家庭の定番メニューになったのはそれほど昔のことではないんですね!
自宅で作るなら、こだわりポイントは?
自宅で唐揚げを作る場合、各家庭でこだわりがあるようです。ニンニクベースにするか、ショウガをきかせるか、はたまた両方入れるかなど、レシピは多種多様。
竜田揚げを作る場合は、和風に生姜醤油と酒(またはみりん)で下味をつけるのがポイント。紅葉に見立てるため、鶏肉は薄くそぎ切りにするのが本来の形だそうです。また、180度の高めの温度で揚げると、片栗粉が白く花咲くように仕上がるそうですよ!
ボクの家では、唐揚げも竜田揚げも大人気メニュー。特に高校生の息子は部活で疲れて帰ってくると「今日の夕飯、唐揚げない?」とよく聞いてきます。小学生の娘は「竜田揚げの方が好き!」と言うので、交互に作るようにしています。皆さんのご家庭ではどちらが人気ですか?
まとめ:どっちも美味しい!でも違いを知ればもっと楽しめる
唐揚げと竜田揚げ、どちらも日本人に愛される揚げ物ですが、由来も調理法も微妙に異なることがわかりました。唐揚げは中国由来で小麦粉や片栗粉を使い、ニンニクベースの下味が特徴。竜田揚げは日本発祥で片栗粉を使い、和風の醤油ベースの下味が特徴です。
ただ、現在の日本料理においては、この二つの明確な違いはあいまいになっていることも事実。インターネット上には醤油で下味をつけた唐揚げや、小麦粉を使用した竜田揚げのレシピも公開されているので、その違いについてはあまり厳密に考える必要はないのかもしれませんね。
大切なのは、どちらも美味しく楽しむこと!次回唐揚げや竜田揚げを食べるときは、「これはどっちだろう?」と考えながら味わってみるのも面白いかもしれませんね。
本日の名言:
「料理とは愛情であり、芸術であり、そして科学である」 – ジュリア・チャイルド
皆さん、今日も美味しい食事と素敵な時間をお過ごしください!