2024年6月22日の11時47分に私の独自ドメインのメールアドレスにAmazonを名乗る者から次のようなメールが届きました。過去にも10通以上来ています。しつこい！
Amazonプライム会費の支払方法について、という内容的にはあり得るメールですが、これが詐欺メールなのかどうかを今回もバッチリ検証していきます。
拝啓、
Amazonプライムをご利用いただき、誠にありがとうございます。この度、お客様のAmazonプライム会費のお支払い方法に問題が発生していることをお知らせいたします。
お客様のAmazonプライム会費は、過去数ヶ月にわたってご登録いただいたクレジットカードの情報によりお支払いいただいておりました。しかしながら、最近弊社のシステム上において、お客様のクレジットカード情報が正常に反映されていなかったため、会費のお支払いができていなかったことが判明いたしました。
このままでは、お客様のAmazonプライム会員資格が停止され、プライム会員特典のご利用ができなくなる恐れがございます。誠に申し訳ございませんが、早急にお支払い手続きをお願いいたします。
お支払い方法につきましては、以下の手順に従っていただきますようお願い申し上げます。
[Amazon.co.jpにログインする]
- Amazon.co.jpにログインし、「アカウント＆リスト」メニューから「お支払い情報」を選択してください。
- 「お支払い情報」ページで、ご利用のクレジットカード情報を更新してください。クレジットカード情報を再度ご登録いただければ、自動的に会費のお支払いが再開されます。
この手続きは、お客様のプライバシーとセキュリティを保護するため、ご本人様による認証が必要となっております。ご不便をおかけして大変恐縮ではございますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
敬具、
Amazonカスタマーサポート
今回のしつこいメールも完全に詐欺メールですから、焦らずメールは削除しておきましょう。
Amazonからのメールが詐欺メールであると判断できる理由を解説します。このメールは初歩と言えるほど見極めやすいですが、以下解説しますね。
- 宛名が個人宛てではない
- 差出人のメールアドレスがAmazonのものではない
- メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
それぞれを解説していきます。
宛名が個人宛てではない
Amazonプライムを契約する際には必ず個人名で登録しますし、Amazonから届くメールも開封率を高めるために必ずその個人名をメールに差し込んで送るはずです。しかし、このメールは個人宛てのものではなく話が進んでいますね。
これはスパムメールを送る業者は、メールを手当たり次第に送っているからこそ個人の名前を差し込むことができないのです。これは詐欺メールでかどうかを判断するために今後も重要なところになるので、個人名がメールに差し込まれているかどうかは確認しておく必要があります。
差出人のメールアドレスがAmazonのものではない
差出人情報をチェックしてみると差出人名は「Amazon」と記載されていて、これは問題なさそうです。でも、差出人のメールアドレスをチェックしてみると「kicbzqbrjmmr@t.vodafone.ne.jp」となっています。
ボーダフォンという懐かしい文字列です。少なくとも、個人がスマホで使っているようなメールアドレスです。Amazonという大企業からのメールでこのメルアドが使われるなんてあり得ないですからね。
Amazonから届くメールは次のようなドメインからのものに限定されるようです。
- amazon.co.jp
- amazon.jp
- amazon.com
- business.amazon.co.jp
- email.amazon.com
- marketplace.amazon.co.jp
- m.marketplace.amazon.co.jp
- gc.email.amazon.co.jp
- gc.amazon.co.jp
- payments.amazon.co.jp
今回のメールアドレスは上記に該当していませんので、アウトです。
メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
メールの文中にあるリンクを確認してみましょう。
マウスカーソルを合わせると「https://amazom.xyp87.com/LmvlHp」となっています。アマゾンではなくアマゾムになってますので、こういうものに引っ掛からないようにしないといけませんね。
過去に同じようなメールは届いていますが、リンク先はメールによって異なっています。私のメールアドレスに届いた詐欺メールでは次のようなリンク先になっていました。
- https://amazon.tfviz.com/LmvlHp
- https://ipad4cashonline.com
- https://mailofinance.com
- https://amazon.sfa89.com/TZpPXP
- https://amazon.btyllj.com/TZpPXP
- https://www.dazhaxiebbs.com/TZpPXP
- https://www3-a1momlon.icu
- https://amazon.antleather.com/eDSxu9
- https://amazon.occomunicacion.com/eDSxu9
- https://amazon.pad-ei.com/eDSxu9
- https://amazon.artistico-berlin.com/eDSxu9
- https://amazon.klhgax2929.com/eDSxu9
- https://amazon.dk459.com/zjDWvT
- https://amazon.klhgax2929.com/eDSxu9
- https://amazon.jinxueguoji.com/eDSxu9
- https://amazom.hyslj.com/zjDWvT
なんとかAmazonに見せかけようという涙ぐましい努力が見えますが、こうやって見ると一目瞭然です。ドメインに注目してください。ドメインは「〇〇.com」という部分が重要ですが、そこにAmazonという文字列は含まれていませんよね。ドメインとサブドメインを理解しておくと騙されなくて済みます。
個人情報を提供してしまった場合
カード会社や関係各社に連絡を！
不審なメールは速やかに削除しましょう。繰り返し届くこともあるので、迷惑メールの設定もしておきたいですね。メールはリンクをクリックしたり、個人情報の入力は絶対にしないようにしましょう。
もし個人情報を入力してしまったなら、悪用を未然に防ぐためにすぐにカード会社等に相談すべきです。面倒に感じるかもしれませんが、必ずやっておきましょうね。一度アクションを起こしてしまうと今後迷惑メールが増える可能性もありますので、より慎重に進めなければなりません。
まとめ
Amazonを名乗る者から届く『Amazonプライム会費のお支払い方法に問題があります』というメールは詐欺ですので、速やかに削除しましょう。メール内のリンクをクリックしてはいけませんし、個人情報も入力しないでください。
このメールがフィッシング詐欺であると判断した理由は3つあります。
- 宛名が個人宛てではない
- 差出人のメールアドレスがAmazonのものではない
- メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
Amazonはほとんどの人が利用されているサービスであり、Amazonプライムを契約している人も多いでしょう。だからこそ、このような無差別に送るメールでも信じてしまう人が出てきてしまうんですね。
メールは郵便と異なり送信コストが極めて低いため、無差別メールを大量に送ることが可能です。数万通を送って、誰か一人でも引っ掛かればいいという考えでメールを送ってきますから、私たちも自衛手段を持たなければなりません。
とりあえずAmazonからのメールはしつこいぐらい頻繁に届きます。それなりに反応してしまう人が多い証拠でもありますが、このブログを読んでくれているあなたは絶対に騙されないようにしてください。
