2024年6月13日の4時32分に私のヤフーメールのアドレスに次のようなメールが届きました。
以前シェアしたメールと同じく、三井住友カードからのメールになりますが、今回のメールも詐欺メールなのかを検証していきます。

いつも三井住友カ一ドをご利用いただきありがとうございます。
お客様のカ一ドご利用内容をお知らせいたします。
ご利用内容
ご利用日時:2024/06/12 23:36
国内加盟店ショッピング 41,902円
カードを使用した覚えがない場合は、以下のリンクをクリックしてカード使用の詳細を確認してください。
ご利用明細のご確認 >
※ カードご利用の承認照会があった場合に通知されるサービスであり、カードのご利用 及び ご請求を確定するものではありません。
※ 通知文面に記載の外貨利用の金額は、決済センターが指定する為替レートを使用しており、実際のご請求金額と異なる可能性がございます。
※ 実際にご利用情報がVpassに反映するまではお日にちがかかる場合があります。
※ 携帯電話や公共料金などの継続的なご利用(注) 及び ETCやPiTaPa等、一部の電子マネー利用については通知されません。
(注)利用内容によっては通知される可能性がございます。
※Oliveフレキシブルペイをお持ちの場合
本通知はクレジットモードの利用通知となります。明細の確認や利用制限等の各種照会・設定はアプリからお手続きください。

このメールも100%詐欺ですので、リンクのクリックや個人情報の送信等々の手続きなどは絶対にしてはいけません。
私がそう判断した3つの理由を解説します。検索して調べるまでもなく直感で分類できるようになってほしいので、その根拠も解説しますね。
手を変え品を変え、詐欺メールもどんどん巧妙になっていきますから知識は身に着けておきましょう。
- 宛名が個人宛てではない
- 差出人のメールアドレスが三井住友カードのものではない
- メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
それぞれを解説していきます。
宛名が個人宛てではない
カードの明細という極めて重要な内容のメールなのに、受取人の名前が記載されていないのはおかしいです。三井住友カードからのメールなら必ず名前を把握しているし、把握しているならメールにそれを差し込まない理由がないので。
宛名の有無は重要なポイントになるので、まずはチェックしておきましょう。
差出人のメールアドレスが三井住友カードのものではない
差出人情報をチェックしてみると差出人名は「三井住友カード」と記載されており、差出人のメールアドレスは「magz51dde6@benchmarkexecinc.com」となっています。
差出人名義は三井住友カードになっていますが、差出人のメールアドレスはなにやら見たことのないドメイン名です。実際に三井住友カードのサイトで調べてみると、三井住友カードから送られるメールは次のようなドメインからに限られるという記載がありました。
- contact.vpass.ne.jp
- vpass.ne.jp
- mail.vpass.ne.jp
- smbc-card.com
- prepaid.smbc-card.com
- smbcgroup-point.jp
- otp-auth.net
今回は差出人のメールアドレスが上記と名異なります。そもそもパッと見て意味の分からないドメインである時点で怪しいですが、根拠としてはこのようなことが挙げられます。
メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
メール文中の最後のほうのアプリや発行者情報は三井住友カードのリンクになっています。このように本来の正しい情報もメールに紛れ込ませることで真実味を出すメールが増えていますが要注意です。
メール本文中の「ご利用明細のご確認 >」のリンクに注目です。ここにマウスカーソルを合わせるとそのリンク先はリンク先は「https://petitmozart.com/」となっています。
これも三井住友カードのドメインとは異なりますね。また、以前紹介した三井住友カードのリンク先とも異なっており、これはおそらくどんな内容のメールがクリック率が高いのかをテストしているだと考えられます。
リンクをクリックする前に、リンク先がどんなドメインのサイトなのかもチェックすることを習慣化しましょう。
誤って個人情報を提供してしまった場合
まずはカード会社や関係各社に連絡を!
誤ってクレジットカード情報や個人情報のデータを入力してしまった場合は、まずは深呼吸をして落ち着きましょう。そして被害を最小限に抑えるべく動くべきです。
カード情報を入力してしまった場合はカード会社にすぐに連絡です。同じ番号のカードが使えなくなる可能性はありますが、悪用されるよりははるかにマシですからここは急ぎたいですね。
個人情報を入力してしまった場合は、このような詐欺メールが届く可能性があります。それでもあなたが新たにアクションを起こさなければ問題は起こらないので、不安に感じたらまずは調べたり、このサイトで迷惑メールの最新の傾向を学ぶなどして、今後同じことが起こらないようにしましょう。
当サイトではこれからも詐欺メールの情報を公開していきます。メールのみならず、最近ではショートメールにも詐欺メールが増えていますので、安心してインターネットを使うためには知識が欠かせません。ぜひ当サイトをブックマークに入れて、定期的にチェックしてくださいね。
まとめ
三井住友カードを騙る『【三井住友力一ド】お客様の力一ドご利用明細の内容をお知らせいたします。』というメールは詐欺です。リンクのクリックは絶対にしてはいけません。
メールが詐欺であると判断した理由は3つで、
- 宛名が個人宛てではない
- 差出人のメールアドレスが三井住友カードのものではない
- メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
というものでした。
本文の中に正しいリンクを紛れ込ませるところがムカつきますね。
メールは1通送ろうが10万通送ろうが送信コストはほとんど変わりませんから、無差別メールを大量に送ることが可能です。なかには三井住友カードでこのぐらいの金額を使って、支払いをしていない人もいるかもしれませんし、そういう人を狙っているんですね。
自分だけは大丈夫、と思わず判断できる思考を身に着けておきたいものです。