「個々人」と「個人」の違い：それぞれの意味と正しい使い方を解説！

2024年6月28日

こんにちは、しげっちです！

しげっち

「個々人」と「個人」って似ているような、違うような…

この違い、意外と知らない人も多いのではないでしょうか？変な使い方をして恥をかかないように、それぞれの意味や違いを確認していきましょう。

「個々人」とは

「個々人」とは、「一人ひとり」という意味を持つ表現です。集団の中の一人ひとりの人間を指し、その人それぞれが持つ独特な個性や考え方、経験などを強調する際に用いられます。ここでいう「個々人」は、集団全体ではなく、個人に焦点を当てた表現です。

具体例と使用例

例えば、「個々人の意見を尊重する」「個々人の能力を重視する」などのように使います。また、特定のグループ内の個々のメンバーを指す場合にも使用されます。全体を見るのではなく、その中の一人一人に目を配るという意図を持つ言葉です。

「個人」とは

「個人」とは、社会集団の中で独立した一人ひとりの存在を表す言葉で、その人自身の特徴や意志を指すことが一般的です。公人や法人と対比され、自己の思想、判断、意志を持つ一個体と捉えられます。

具体例と使用例

「個人の意見」「個人の自由」「個人の財産」など、個々の人間としての独立性や自立性を強調する場合に使われます。対義語としては「集団」や「法人」があります。

「個々人」と「個人」の違い

「個々人」と「個人」という言葉は一見書き方が似ているため、混同されることがありますが、用途やニュアンスには大きな違いがあります。使う場面が全然違いますよね。

「個々人」は、一人一人を強調した表現です。「個々人にはそれぞれ異なる考え方がある」というように、集団の中でそれぞれの人が持つユニークさや独自性を指す表現として使われます。

「個人」は、集団や組織と対比され、単独の人間を指す言葉です。「個人の意見」「個人の財産」といったように、個々の人間としての独立性、自立性を強調する場合に使われます。

要するに、「個々人」は「一人一人の違い」を、「個人」は「集団からの独立」を強調した表現と言えます。感覚の部分もあるのでちょっと難しいですが。

例文で確認しよう

以下に「個々人」と「個人」の使い方の違いを例文で見てみましょう。

「個々人」の使い方

個々人の能力を重視する
個々人の意見を尊重する
個々人の責任が問われる

「個人」の使い方

個人の情報は厳密に保護する必要があります。
今回のコンテストは個人での参加となります。
このデータは個人の意見を反映しています。

「個々人」「個人」の類語・言い換え

「個々人」は、人を個として捉え、一人ひとりに焦点を当てた表現です。大勢の中の一人一人や、各人各様の独特さを重視する意味合いになります。また、集団ではなく、個別の人を表す際にも用いられます。

「個々人」の類語・言い換え

一人一人：具体的な人々を個別に指すニュアンスがあります。
各人：個別の人々を指すニュアンスがあります。
それぞれの人：一人ひとりが異なる、というニュアンスがあります。
一個一個の人：一人一人を精査する、というニュアンスがあります。
個々の人：集団の中の一人ひとりを指すニュアンスがあります。

「各人」と「個々人」の違い

続いて、「各人」と「個々人」の違いについても触れておきましょう。これらの言葉は似ているようで、使い分けには微妙なニュアンスの違いがあります。

「各人」とは

「各人」とは、「それぞれの人たち」という意味です。集団内の一人ひとりを指し、基本的にはその大人数の中の一人ひとりを同じ存在として見なします。つまり、各人は平等に扱われ、特に違いを強調することなく、一人ひとりが同じように捉えられます。

「個々人」との違い

一方、「個々人」は、先述の通り、一人ひとりの人間を強調し、その人それぞれが持つ独特な個性や考え方、経験などを際立たせたい場合に使います。このため、個々人はそれぞれ異なる存在として捉えられ、各人とは違ったニュアンスを持っています。使用例とシチュエーション「各人」は、集団内の全員を同等に扱う場合に使われ、「個々人」は個別の特性や違いを強調する際に使われます。例えば、「各人の責任を果たすことが求められる」といった文脈では、一人ひとりが同じように責任を持つことが前提となっています。一方、「個々人の意見を尊重する」では、それぞれの意見が異なることを前提に、その違いを尊重する意味合いが含まれています。