こんにちは、皆さん！ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は岩手県北上市にある「飛勢城址（とばせじょうし）」について詳しくご紹介します。北上川を見下ろす丘陵地に広がる広大な城跡で、昼は歴史散策、夜は絶景夜景が楽しめる穴場スポットなんです。家族でのお出かけにもぴったりですよ！
飛勢城址（二子城）の歴史
飛勢城址は「二子城（ふたごじょう）」とも呼ばれ、鎌倉時代から戦国時代にかけて陸奥国和賀郡（現在の北上市）を拠点として活動した和賀氏の本城でした。城の規模は南北約1,000メートル、東西約500メートルにも及ぶ中世和賀郡における最大規模の城館跡です。
和賀氏は関東御家人で、最初は北上川対岸の更木（現在の北上市更木町地区）に本拠地を置いていましたが、応永7年（1400年）頃に二子城に移り、和賀郡一円を支配する本城として確立されました。室町時代には奥州の大名として勢力を誇りましたが、天正18年（1590年）に豊臣秀吉の奥州仕置によって廃城となりました。
アクセス方法と駐車場情報
飛勢城址へのアクセス方法は複数あります。公共交通機関を利用する場合は、JR東北本線の村崎野駅から徒歩約40分です。ただし、少し距離があるので、タクシーを利用するか、車での訪問がおすすめです。
車でのアクセスは、東北自動車道の北上江釣子ICから約20分。県道39号線を北上し、二子郵便局周辺で左折して700メートル進むと右手に公園入口が見えてきます。
駐車場は飛勢城趾公園内に無料で完備されているので、車での訪問も安心です！
見どころと散策ルート
飛勢城址は現在、八幡神社と公園になっていますが、当時の堀や土塁が今も残っており、歴史を感じることができます。見どころは以下の通りです。
飛勢の森（本丸跡）
標高約130メートルの小山で、八幡神社が祀られています。かつては詰の城が置かれていたと推測され、「飛勢の森」とも呼ばれています。中腹部には空堀が巡らされ、当時の防御施設の跡を見ることができます。
展望台
飛勢の森の最北部にある展望台からは、北上川や田園風景、奥羽連山の絶景を一望できます。特に夕暮れ時から夜にかけての景色は格別で、北上市の夜景スポットとしても人気です。
主郭（白鳥館）
台地の北東隅にあたる場所が主郭で、城主の居館跡だったと考えられています。現在は白鳥神社と和賀神社が祀られています。主郭の背後は急崖で、真下を北上川が流れる絶好のロケーションです。
高村光太郎文学碑
二子城（飛勢城）跡奥の展望台下方には、彫刻家・詩人として知られる高村光太郎の文学碑があります。文学好きの方は必見のスポットです。
散策ルートとしては、駐車場から八幡神社方向に進み、飛勢の森を散策した後、展望台で景色を楽しむのがおすすめです。全体を巡るのに1時間程度あれば十分ですが、ゆっくり歴史を感じながら散策するなら2時間ほど見ておくと良いでしょう。
料金と営業時間
飛勢城址は市立公園として整備されているため、入場料は無料です。特に営業時間の制限もなく、いつでも自由に散策することができます。ただし、夜間は照明が限られているため、夕方以降に訪れる場合は懐中電灯を持参することをおすすめします。
夜景スポットとしての魅力
飛勢城址は歴史スポットとしてだけでなく、北上市の穴場夜景スポットとしても知られています。駐車場から徒歩1分ほどの展望台からは、北上川沿いに花巻市中心部から北上市郊外にかけての夜景が広がります。
夜景の美しさは評価が高く、特にトワイライトタイム（日没後の15分間）の景色は格別です。高度は低めですが、開放感あふれる夜景を楽しむことができます。デートスポットとしても人気があり、カップルでの訪問も多いようです。
男性/30代前半/会社員 「夕暮れ時に訪れましたが、北上川と街の灯りが織りなす景色が本当に美しかったです。人も少なく、ゆっくり景色を楽しめました。」
周辺の見どころ
飛勢城址から約5kmほど南下したところには「男山」という夜景スポットがあり、こちらからは北上市中心部の夜景が楽しめます。飛勢城址と合わせて訪れると、違った角度から北上の夜景を楽しむことができますよ。
また、北上市内には「みちのく民俗村」や「北上川河川公園」など、家族で楽しめるスポットも多数あります。日帰り旅行でも十分楽しめますが、宿泊して北上市の魅力を堪能するのもおすすめです。
訪問時の注意点とおすすめの持ち物
飛勢城址は自然の中にある史跡のため、訪問の際はいくつか注意点があります。
- 歩きやすい靴を着用しましょう。特に飛勢の森は起伏があるため、スニーカーなど歩きやすい靴がおすすめです。
- 夏場は虫よけスプレーを持参すると安心です。
- 夕方以降に訪れる場合は懐中電灯が必須です。展望台までの道は暗くなるため、安全のために必ず持参しましょう。
- 雨の日は足元が滑りやすくなるので注意が必要です。
- トイレは駐車場付近にありますが、城跡内にはないので事前に済ませておきましょう。
混雑状況と訪問のベストタイミング
飛勢城址は比較的穴場のスポットで、平日はほとんど混雑することはありません。週末でも大きな混雑は見られず、ゆっくりと散策を楽しむことができます。
訪問のベストタイミングは、春の新緑の季節と秋の紅葉シーズンです。特に秋は周囲の山々が色づき、北上川と合わせて美しい景観を楽しむことができます。また、夕暮れ時から夜にかけては夜景を楽しむ人が少し増えますが、それでも混雑するほどではありません。
女性/40代後半/主婦 「紅葉シーズンに訪れましたが、人も少なく、ゆったりと歴史と自然を感じることができました。夕方になると夕日に照らされた紅葉が本当に美しかったです。」
まとめ：歴史と絶景が楽しめる穴場スポット
飛勢城址は、中世の城郭の歴史を感じられるだけでなく、北上川と奥羽連山の絶景、そして夜には美しい夜景も楽しめる魅力的なスポットです。入場無料で駐車場も完備されているため、気軽に訪れることができます。
岩手県北上市を訪れた際は、ぜひ足を運んでみてください。歴史好きの方はもちろん、自然や夜景を楽しみたい方にもおすすめのスポットです。家族連れでも、カップルでも、一人旅でも、それぞれの楽しみ方ができる場所ですよ！
「人生に必要なのは、勇気と想像力と少しのお金だ。」 – チャールズ・チャップリン
