みなさん、こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は北海道の最東端に位置する歴史スポット「根室チャシ跡群」についてご紹介します。実はこの場所、日本100名城の第1番として選ばれているんですよ!アイヌの人々が築いた貴重な遺構を訪ねる旅、一緒に計画してみませんか?
根室チャシ跡群とは?歴史的価値と概要
「チャシ」とはアイヌ語で「柵」や「砦」を意味する言葉です。単なる防御施設だけでなく、チャランケ(談判)の場や祭りの場、聖域として多目的に使用されていたとされています。根室市内には32ヶ所ものチャシ跡が点在しており、そのうち24ヶ所が「根室半島チャシ跡群」として国の史跡に指定されているんです。
これらのチャシが築かれたのは16~18世紀頃と考えられていますが、どのような建造物が建てられていたのかなど、詳細については今後の研究が待たれています。学術的にも非常に貴重な遺跡で、平成19年(2007年)には日本城郭協会が選定する「日本100名城」の第1番として認定されました。北海道最東端にして日本100名城の中でも最も訪問難易度が高いと言われている場所なんです!
アクセス方法と所要時間
根室チャシ跡群へのアクセス方法はいくつかありますが、主に以下の方法があります。
公共交通機関でのアクセス
JR根室駅から根室交通バスの納沙布行きに乗車し、約45分で納沙布岬に到着します。ヲンネモトチャシ跡(根室半島チャシ跡群の中で整備されている主要なチャシ跡)までは、納沙布岬から徒歩で約40分(2.7km)かかります。
レンタカーや自家用車でのアクセス
JR根室駅から車で約30分でヲンネモトチャシ跡に到着します。納沙布岬からは車で約5分です。根室市内を周遊するなら、レンタカーが便利でしょう。
レンタサイクルの活用
根室市観光インフォメーションセンター(根室駅横)ではレンタサイクルサービス(有料)を提供しています。自転車での移動時間の目安は以下の通りです:
- 根室駅からノツカマフチャシ跡まで:約45分(11.2km)
- 根室駅からヲンネモトチャシ跡まで:約1時間30分(21.5km)
また、納沙布岬にある根室市北方領土資料館では、ヲンネモトチャシ跡まで行くための電動自転車を無償で貸し出しているという情報もあります。
駐車場情報
ヲンネモトチャシ跡には専用の駐車場があり、2~5台程度駐車可能です。ただし、見学の際は必ず指定の駐車場に駐車するようにしましょう。漁港内や私有地、作業場には立ち入らないよう、マナーを守ることが大切です。
ノツカマフチャシ跡にも駐車スペースがあります。
団体でのアクセスについて
団体でバスを利用する場合は、事前に根室市観光協会に確認することをお勧めします。ツアーバスの停車位置については特別な注意事項があるようです。
入場料金と営業時間
根室チャシ跡群は屋外の史跡であり、基本的に入場料はかかりません。24時間自由に見学可能ですが、安全のため日中の訪問をお勧めします。
関連施設の情報は以下の通りです:
根室市歴史と自然の資料館
- 住所:根室市花咲港209番地(根室駅から車で約15分)
- 開館時間:9:30~16:30
- 入館料:無料
- 休館日:月曜日、祝日、12月29日~1月3日
根室市観光インフォメーションセンター(100名城スタンプ設置場所)
- 住所:根室市光和町2丁目10番地(根室駅から徒歩1分)
- 開館時間:9:00~17:00(6月~9月は8:00~17:00)
- 休館日:12月31日~1月5日
根室市北方領土資料館
- 住所:根室市納沙布33番地
- 開館時間:9:00~17:00
- 入館料:無料
- 休館日:11月~4月の間は毎週水曜日、12月29日~1月3日(5~10月は無休)
見学のポイントと所要時間
根室半島チャシ跡群の中で、現在見学先として整備されているのは主に2ヶ所です:
ヲンネモトチャシ跡
日本100名城に選定されている主要なチャシ跡です。歩道や階段が整備されており、見学しやすくなっています。見学者の報告によると、平均見学時間は約30分程度です。海を臨む崖上に位置し、半円形や方形の濠を巡らせた「面崖式」のチャシ跡の特徴がよく分かります。
ノツカマフ1号・2号チャシ跡
こちらも整備されており、見学可能です。根室半島の特徴的なチャシ跡を見ることができます。
混雑状況と口コミ
根室チャシ跡群は北海道の最東端に位置することもあり、一般的に混雑することは少ないようです。口コミによると「寂しいです」「誰もいない」といった声が多く、人混みを避けたい方には最適なスポットと言えるでしょう。
訪問者の評価としては、平均的に3.3~3.4点(5点満点)程度となっています。「説明がないとよく分からない」という意見もあるため、事前に情報を集めておくか、ガイドツアーの利用を検討するとよいでしょう。
アイヌの砦だったという日本百名城。誰もいない。根室半島チャシは24もあるという。今までで一番人気のない百名城だったが、原生植物の中にある味わい深い城跡である。 (男性/50代/城巡り愛好家)
チャシ跡は城郭というよりは砦、本州では戦国時代から江戸時代の時期に築かれたらしいです。どの様な建物が有ったのか等、謎多き百名城です。 (男性/40代/歴史ファン)
おすすめの見学方法
ガイド付きツアー
根室市民で構成する自然ガイド「ねむろトコロジストの会」では、団体向けにヲンネモトチャシ跡とノツカマフ1号・2号の現地ガイドを行っています。ガイド付きで見学すると、より深く歴史を理解できるでしょう。申し込みは根室市観光協会(0153-24-3104)で受け付けています。
タクシーツアーの活用
根室駅からタクシーでチャシ跡を見学する場合、観光タクシー「納沙布岬・北方領土コース」の内容を変更して立ち寄ることができます。2019年10月時点の料金は小型車で11,300円です。迷わず到着でき、ゆっくり見学できるのがメリットです。
日本100名城スタンプ収集
日本100名城のスタンプは、根室駅前の観光インフォメーションセンターに設置されています。センター内では「根室半島チャシ跡群到達記念ポストカード」も入手できます(数量限定)。また、「日本100名城 根室半島チャシ跡群」グッズ(マグネット、キーホルダー、絵馬)も販売されています。
周辺の見どころと組み合わせプラン
根室半島を訪れたなら、ぜひ周辺の観光スポットも訪れてみましょう。
納沙布岬
日本最東端の地として知られる納沙布岬。晴れた日には北方領土を望むことができます。根室市北方領土資料館もあり、戦前の北方領土の生活について学ぶことができます。
根室市歴史と自然の資料館
チャシ跡に関する資料やジオラマが展示されており、事前学習に最適です。旧樺太で日本とロシアの境界に置かれていた国境標石や、ラッコ、エトピリカ、オオワシなどの野生動物の剥製も展示されています。
花咲半島
根室半島の反対側に位置する花咲半島も見どころが多く、組み合わせて訪れるのがおすすめです。
訪問時の注意点とまとめ
根室チャシ跡群を訪れる際は、以下の点に注意しましょう:
- 北海道の最東端に位置するため、アクセスに時間がかかります。余裕を持った計画を立てましょう。
- 屋外の史跡のため、天候に左右されます。雨具や防寒具を準備しておくとよいでしょう。
- 「ヲンネモトチャシ跡」見学の際は、必ず指定の駐車場に駐車し、漁港内や私有地に立ち入らないようにしましょう。
- 説明板が少ないため、事前に情報を集めておくか、ガイドツアーの利用を検討するとよいでしょう。
根室チャシ跡群は、アイヌの人々が築いた貴重な遺構であり、日本の歴史を知る上で重要な場所です。北海道の最東端まで足を運んだ甲斐があったと思える、深い歴史体験ができるでしょう。
「困難な道のりこそ、最も価値ある発見につながる」 – 不明(古代探検家の言葉)
皆さん、ぜひ根室チャシ跡群を訪れて、日本の知られざる歴史に触れてみてください!案ずるより産むが易し、思い切って訪れてみると新たな発見があるかもしれませんよ!