2024年6月24日の10時39分に私の独自ドメインのメールアドレスに楽天銀行を名乗る者から、アカウントのセキュリティについてのメールが届きました。同年の5月28日からトータルで11通届いていました。
それだけ頻繁に届くということはスパム業者にとって効果がある、すなわちクリックなどしてしまう人が多かったのかもしれませんから注意が必要です。本日はこのメールが詐欺メールなのかを検証していきます!
本文
尊敬なるお客様(自分のメールアドレス)
お世話になっております。
お客様のアカウントにセキュリティ上のリスクがある可能性があり、即時の対応が必要となっております。以下に詳細を記載いたします:
受付日時:6/24/2024/8:39:15 AM
アカウントにログインし、これらの取引がお客様ご自身のものであるかどうかをご確認ください。もしご本人の操作でないと判断される場合は、すぐに弊社までご連絡ください。
お客様のアカウントのセキュリティを最優先に考え、お客様の個人情報と資産を保護いたします。
▼ここをクリックしてログインしてください▼
https://rekutem-bank.com
以上、よろしくお願いいたします。
このメールは送信専用です。
ご不明点等は、楽天銀行WEBサイトよりお問い合わせください。
楽天銀行 https://www.rakuten-bank.co.jp/
(AC134)
セキュリティと聞くとつい開いてしまいそうになりますが、今回のメールも間違いなく詐欺メールと断定できます。なかなか巧妙な手口だなと感じる部分もあるので解説していきますね。
詐欺メールだと言える根拠は次の通りです。
- 宛名が個人宛てではない
- メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
それぞれを解説していきます。
宛名が個人宛てではない
いつものポイントである宛名を見てみましょう。あなたの情報を把握している業者であれば、メールにもあなたのお名前を差し込むのが通常ですが、今回のメールでは「尊敬なるお客様(メールアドレス)」となっています。
尊敬なるお客様って、日本語もおかしいような気がしますが名前を差し込むことができないことをカバーするために、メールアドレスでごまかしている感じでしょうね。
スパム業者はあなたのお名前を知りません。スパムメールは手当たり次第に送っているものだからあなたの名前を差し込みたくても差し込めないのです。これは詐欺メールを見極めるために決定的に重要なポイントです。
今回のメールは送信元アドレスは偽装されているため、それだけでは判別はできませんが宛名が差し込まれていないという点だけでもクロと判断していいでしょう。
メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
フッターの楽天銀行へのリンクは正しいですが、文中の「https://rekutem-bank.com」というリンクに注目です。
rakutenではなくrakutemになっています。英語を覚えたての中学生じゃあるまいし・・とバカにしていてはいけません。焦っていると人は通常の判断ができなくなりますし、例えば直前に財布を落として、楽天銀行のカードを紛失したシチュエーションなどにある人はこういったメールにも反応してしまいますし、スパム業者はそういった偶然も狙っているので、リンク先のドメインはしっかりチェックしたいところですね。
リンク先のドメインが何になっているかも判断の際に重視しましょう。
誤って個人情報を提供してしまった場合
まずはカード会社や関係各社に連絡を!
もし情報を入力してしまった場合は深呼吸してから対処していきましょう。重要なのは相手がこちらの何を把握して、何を把握できていないかを考えることです。
理想はメールを即削除することですが、クリックしてしまった場合は今後はクリックの前に当ブログで紹介しているポイントを確認することを徹底してください。個人情報を入力してしまった場合は悪用を防ぐために関係各社にすぐに連絡するようにしましょう。カード情報を入力してしまった場合はそのカード会社への連絡です。
カードが使えなくなるなど不都合はありますが、第三者に悪用されるより遥かにマシです。個人情報を入力してしまった以上、そのぐらいはやむを得ないことなのでスピード重視で考えましょうね。
まとめ
楽天銀行を名乗る者からの『【楽天銀行】アカウントのセキュリティに関する重要なお知らせ』というメールは詐欺ですから、速やかにメールは削除しましょう。メール内のリンクをクリックしてはいけませんし、個人情報を入力しないようにしましょうね。
このメールがフィッシング詐欺であると判断した理由は2つで、
- 宛名が個人宛てではない
- メールに記載されているURLのリンク先がおかしい
というものでした。
今回のメールはメールアドレスを偽造して楽天のドメインのメールアドレスになっています。これはメールのヘッダー情報などを調査すればなりすましをして偽造していることが分かるのですが、日々届くメールでそこまでチェックしている時間は正直言ってないのではないかと思います。
私たちはこのような詐欺メールから自営ができればいいので、ほかのポイントで少しでも怪しいところがあればそれを詐欺メールと判断してしまって良いのです。今回なら宛名やメール内リンクだけで十分判断できます。
詐欺メールは年々巧妙になっていきます。なぜなら、メールは送信コストが極めて低いので、無差別メールを大量に送ることが可能であり、いつの時代もそれに引っ掛かってしまう人が一定数存在するからです。
オレオレ詐欺がいまだになくならないのと似ているかもしれませんね。
インターネットを楽しく利用していくためにも、最低限の知識はマスターして直感で迷惑メール・詐欺メールを見極められるようにしておきましょう。そのために当ブログをご活用ください。