ブログを更新しました

付け下げと訪問着の違いを徹底解説!見分け方からTPOまで

こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は和服の世界で少し混同されがちな「付け下げ」と「訪問着」について詳しくお話ししていきますね。

皆さんは着物を着る機会ってありますか?結婚式やお子さんの入学式、卒業式、七五三など、ハレの日に着物を選ぶとき「付け下げと訪問着、どっちがいいんだろう?」と迷った経験はありませんか?

実は、ボクも娘の七五三のとき、妻の着物選びで「付け下げと訪問着の違いって何?」と聞かれて答えられず、恥ずかしい思いをしたんです。そんな経験から、今回は両者の違いをスッキリ解説していきます!

\ え!?まだ買ってないんですか? /

目次

付け下げと訪問着の基本的な違い

まず最初に、付け下げと訪問着の基本的な違いについてお話しします。

誕生の歴史

実は訪問着の方が先に誕生しています。訪問着は大正時代に「訪問服」として三越から発売された社交着が起源です。一方、付け下げは戦時中に誕生しました。当時は贅沢禁止令があり、豪華な訪問着の着用が制限されたため、より控えめな装いとして付け下げが考案されたんです。

格の違い

着物の格の高さは上から順に「訪問着」→「付け下げ訪問着」→「付け下げ」→「付け下げ小紋」となります。訪問着は準礼装として、結婚式や格式高いパーティーなどで着用されます。付け下げは略礼装として、訪問着よりもややカジュアルなシーンで活躍します。

見た目の違い

パッと見では区別が難しいですが、訪問着は絵羽模様が特徴で、裾・胸・肩・袖にわたって一枚の絵のように柄がつながっています。対して付け下げは、縫い目(合い口)で柄がつながらず、やや控えめな印象です。

製造工程の違い

両者の違いを理解するには、製造工程を知ることが大切です!

訪問着の製造方法

訪問着は「仮絵羽」という方法で作られます。白生地を着物の形に仮縫いした状態で下絵を描き、それから仮縫いをほどいて染色します。これにより、縫い目をまたいで絵柄がつながる豪華な一枚絵のような仕上がりになるんです。

また、訪問着は表地と同じ色で染められた「共八掛」がついていることが多いのも特徴です。

付け下げの製造方法

付け下げは「反物」の状態で染色されます。つまり、筒状の生地のまま柄を染め、その後で着物に仕立てるんです。そのため、縫い目で柄がつながらず、やや簡略化された印象になります。

お店で見分けるときのポイントとしては、訪問着は仮絵羽の状態で販売されていることが多く、付け下げは反物の状態で販売されていることが多いです。

着用シーンの違い

どんなときにどちらを着ればいいのか、具体的に見ていきましょう!

訪問着が適したシーン

訪問着は準礼装として、以下のようなシーンで活躍します:

  • 結婚式や披露宴
  • 結納
  • 入学式・卒業式
  • お宮参りや七五三(主役の親として)
  • 格式高いパーティー
  • お茶席や初釜

基本的に、ご自身が「主役」となるようなシーンでは訪問着が適しています。

付け下げが適したシーン

付け下げは略礼装として、以下のようなシーンで活躍します:

  • 結婚式や披露宴(ゲストとして)
  • お食事会
  • 観劇
  • 同窓会
  • お茶会
  • 趣味の集まり

付け下げは「脇役」として参加するシーンや、やや気軽な集まりに適しています。帯の選び方によっても印象が変わるので、TPOに合わせた着こなしができるのが魅力です。

価格の違い

お財布事情も気になりますよね。一般的に、付け下げは訪問着よりも手頃な価格で購入できます。

付け下げは20万円前後から販売されていることが多いのに対し、訪問着はその約2倍の価格が一般的です。ただし、手描きの付け下げなど、製法によっては訪問着と同等の価格になることもあります。

初めての着物におすすめなのは?

「一枚だけ着物を持つならどちらがいい?」という質問、よく聞かれます。

結論から言うと、初めての着物なら付け下げがおすすめです!その理由は以下の5つ:

  1. 付け下げは色無地と訪問着の良いとこ取りができる
  2. 幅広いTPOに対応できる
  3. コストパフォーマンスが良い
  4. 帯や小物の組み合わせで印象を変えやすい
  5. 年齢や既婚・未婚を問わず着用できる

特に、帯の選び方で格を上げ下げできるのが付け下げの魅力です。袋帯を合わせればフォーマルな印象に、名古屋帯を合わせればカジュアルな印象になります。

見分け方のポイント

最後に、付け下げと訪問着の見分け方をおさらいしておきましょう。

仕立て上がり後の見分け方

  • 訪問着:絵羽柄で豪華。裾、胸、肩、袖に柄がつながっている。胸と襟の柄もつながっている。
  • 付け下げ:柄がやや控えめ。縫い目(合い口)でつながらず、柄が飛び飛びになっている。

仕立て前の見分け方

  • 訪問着:仮絵羽で販売されている。共八掛がついていることが多い。
  • 付け下げ:反物の状態で販売されている。

ただし、最近は訪問着と見分けがつかないような付け下げも増えているので、迷ったときはお店の方に確認するのが確実です!

今回のお話で、付け下げと訪問着の違いがスッキリ理解できたでしょうか?どちらも素敵な着物ですが、TPOに合わせて選ぶことで、より一層和服の魅力を楽しめますよ。

皆さんも、次に着物を選ぶ機会があれば、今回の知識を活かしてみてくださいね♪

本日の名言をご紹介して締めくくります。

「迷ったときは、シンプルなものを選べ。シンプルは最高の洗練である。」 – レオナルド・ダ・ヴィンチ

着物選びに迷ったときも、自分に合ったシンプルな選択が一番です。素敵な和装ライフをお楽しみください!

\ あ!?あの商品が急上昇してる!! /

注目記事

よかったらシェアしてね!
目次