こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は皆さんが仕事でよく使う敬語表現について、ちょっと掘り下げてみようと思います。「ご教示ください」と「ご教授ください」、似ているけど何か違いがあるのかな?と思ったことはありませんか?
実はこの2つ、意味も使い方も微妙に違うんです。ビジネスシーンで間違った使い方をすると、ちょっと恥ずかしい思いをすることも…。そんな失敗をしないために、今日はしっかり違いを理解していきましょう!
「ご教示」と「ご教授」の基本的な意味の違い
まず基本的な違いからサクッと説明すると、この2つの言葉はこんな感じで使い分けるものなんです。
「ご教示」は一般的な知識や情報を教えてもらいたい時に使う言葉です。例えば、会議の日程や資料の作成方法など、比較的シンプルな情報を尋ねる場合に適しています。
一方、「ご教授」は学問や専門的な技術について指導を受けたい時に使う言葉です。より専門性が高く、継続的な指導が必要なケースで使われることが多いんですよ。
漢字の意味から理解する違い
実は漢字の成り立ちを見ると、違いがもっとハッキリします!
「教示(きょうじ)」の「示」には「教えて示す」という意味があります。つまり、知識や方法を教え示すというニュアンスですね。
「教授(きょうじゅ)」の「授」には「与える・伝える」という意味があります。学問や技芸を教え授けるというニュアンスになります。
ビジネスシーンでの正しい使い分け方
では実際のビジネスシーンでは、どう使い分ければいいのでしょうか?
「ご教示」を使うべき場面
「ご教示」は、相手がすぐに答えられるような内容を尋ねる時に使います。例えば:
- 会議の日程や場所を聞きたい時
- 資料の作成方法について聞きたい時
- 在庫状況やスケジュールを確認したい時
こんな感じで、比較的短時間で解決できる内容に使うのがベストです。
「ご教授」を使うべき場面
「ご教授」は、専門的な知識や技術について長期的な指導を受けたい時に使います。例えば:
- 専門家や研究者に専門分野について教えを請う時
- 芸術や技術の指導を受けたい時
- 長年のノウハウや経験に基づく知識を伝授してもらいたい時
NGな使い方に注意!
ビジネスでよく見かける間違った使い方もチェックしておきましょう!
「ご教授ください」はちょっと失礼?
実は「ご教授ください」「ご教示ください」という言い方は、丁寧さに欠けるとされています。なぜなら「ください」は「くださる」の命令形だからです。
もっと丁寧な表現としては:
- ご教示いただけますでしょうか
- ご教授いただければ幸いです
- ご教示賜りますよう、お願い申し上げます
このような言い回しの方が相手に敬意を示せますよ!
会話では使わない方がベター
「ご教示」も「ご教授」も基本的には書き言葉です。メールや文書では使いますが、日常会話ではあまり使わない方が自然です。会話では:
- 教えていただけますか?
- お聞かせいただけますか?
- ご指導いただけますか?
といった表現の方が柔らかい印象になります。
具体的な例文で確認しよう
実際の使い方をイメージするために、例文をいくつか見てみましょう。
「ご教示」の例文
- 「今週末のスケジュールについてご教示いただけますでしょうか」
- 「資料作成方法についてご教示いただければ幸いです」
- 「問題点がございましたら、ご教示くださいますようお願い申し上げます」
「ご教授」の例文
- 「先生の専門分野である遺伝子学について、ご教授いただけますと幸いです」
- 「バイオリンの演奏方法についてご教授いただきたく存じます」
- 「貴社のノウハウをご教授くださいますようお願い申し上げます」
似た言葉「ご指南」「ご指導」との違い
「ご教示」「ご教授」以外にも似た言葉があります。
「ご指導」は目的や方向に沿って教え導くという意味で、ビジネスシーンでよく使われます。「ご指南」は武術や芸事などを教え示すという意味で、特定の分野での指導を意味することが多いです。
これらも場面に応じて使い分けると、より適切な敬語表現ができますよ!
まとめ:状況に応じた使い分けが大切
「ご教示」と「ご教授」の違いをおさらいすると:
- 「ご教示」:一般的な知識や情報を教えてもらいたい時
- 「ご教授」:専門的な知識や技術について指導を受けたい時
ビジネスシーンでは、相手に求める内容や負担の大きさによって使い分けるのがポイントです。適切な敬語表現を身につけて、スマートなビジネスパーソンを目指しましょう!
ちなみに、ボクの子どもが中学生の時に国語の宿題で敬語の使い方に悩んでいたことがありました。「お父さん、ご教示とご教授って何が違うの?」って聞かれて、うまく説明できなかったんですよね(笑)。今度聞かれたら、バッチリ説明できそうです!
「言葉は心を伝える橋である。正しく使えば、その橋はどこまでも続く」- 松下幸之助
今日も最後まで読んでくれてありがとうございます!皆さんのビジネスコミュニケーションがより良くなりますように!