こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は皆さんに「喫茶店」と「カフェ」の違いについてお話ししたいと思います。
「喫茶店」と「カフェ」、何となく雰囲気の違いは分かるけど、具体的にどう違うの?と思ったことはありませんか?実はボクも最近まで「なんとなく」でしか理解していなかったんです。でも調べてみると、意外にもハッキリとした違いがあることが分かりました!
喫茶店とカフェの法律上の違い
まず驚いたのが、喫茶店とカフェには法律上の明確な違いがあったということ。2021年(令和3年)までは、食品衛生法による営業許可の種類が異なっていたんです。
営業許可の違い
以前は、喫茶店は「喫茶店営業許可」、カフェは「飲食店営業許可」を取得する必要がありました。この二つの許可には大きな違いがあり、喫茶店営業許可ではアルコール類の提供ができず、単純な加熱調理しかできなかったのに対し、飲食店営業許可ではアルコール提供や手の込んだ料理の調理が可能だったのです。
ただし、2021年の法改正により現在はどちらも「飲食店営業許可」に統一されています。それでも、多くの人が持つイメージの違いは今も残っていますね。
提供できるメニューの違い
営業許可の違いから、提供できるメニューにも差がありました。
喫茶店では:
- コーヒーや紅茶などの非アルコール飲料
- トーストやケーキなどの軽食
- 単純な加熱調理のみの食事
カフェでは:
- コーヒーや紅茶などの非アルコール飲料
- アルコール類
- パスタなど手の込んだ調理が必要な食事
- 幅広いメニュー展開
メニューを見れば、そのお店が「喫茶店営業許可」なのか「飲食店営業許可」なのかが分かったんですね。アルコールがあれば「飲食店営業許可」、ということは法律上はカフェということになります。
喫茶店とカフェのイメージの違い
法律上の違いとは別に、多くの人が持つイメージの違いもハッキリしています。
喫茶店のイメージ
喫茶店というと、レトロな雰囲気やアンティーク調の家具、落ち着いた静かな空間を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ジャズやクラシックが流れ、シックな店内で時間をゆっくり過ごせる場所。個人経営の小規模なお店が多く、常連さんとマスターの会話が聞こえてきそうな、そんな温かみのある空間です。
カフェのイメージ
一方、カフェはカジュアルでおしゃれな雰囲気、明るく開放的な店内にポップな音楽が流れているイメージが強いですね。若い世代をターゲットにしていることが多く、インスタ映えするスイーツやドリンクが豊富。チェーン店も多く、大型店舗で賑やかな雰囲気のところが多いです。
純喫茶とは?喫茶店との違い
さらに「純喫茶」という言葉もありますよね。これは一体何なのでしょうか?
純喫茶とは、文字通り「純粋な喫茶店」という意味で、大正から昭和初期にかけて広まりました。当時の喫茶店の中には、お酒を提供したり、女性店員による過剰なサービスを行うお店も増えていました。そんな中で、コーヒーや軽食だけを純粋に楽しめるお店が「純喫茶」と名乗り、サービスの差別化を図ったんです。
現在でも「純喫茶」を名乗るお店は、大正ロマンや昭和レトロな雰囲気を大切にしている場合が多いですね。
店名と実態は必ずしも一致しない
面白いのは、店名と実際の営業形態が必ずしも一致していないこと。「○○カフェ」という名前でも喫茶店営業許可だけを取得していたり、逆に「○○喫茶」という名前でも飲食店営業許可を取得してアルコールや本格的な料理を提供しているお店もあります。
お店の名前は、営業許可とは関係なく、コンセプトやターゲット、雰囲気に合わせて自由につけられるんですね。だから外観や店名だけで判断するのではなく、メニューを見てみるとそのお店の本当の姿が分かるかもしれません。
まとめ:喫茶店とカフェの違い
法律上の違いは2021年の法改正でなくなりましたが、イメージとしての違いは今も残っています。
- 喫茶店:レトロな雰囲気、落ち着いた空間、軽食中心
- カフェ:モダンでおしゃれな雰囲気、開放的な空間、多様なメニュー
- 純喫茶:昭和レトロな雰囲気を大切にした喫茶店
皆さんの身近にあるコーヒーを提供するお店は、喫茶店なのかカフェなのか、改めて見てみると面白いかもしれませんね。
「細部に宿る神は、全体に宿る悪魔よりも偉大である」- ルートヴィヒ・ミース・ファン・デル・ローエ
今日も細部にこだわる皆さんに幸あれ!明日もステキな一日になりますように♪