こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は子どもの頃に誰もが一度は使ったことがある「クレヨン」と「クレパス」について詳しくお話ししていきますね。
「クレヨンとクレパス、何が違うの?」って思ったことありませんか?ボクも子どもたちが小さい頃、文房具売り場で悩んだ記憶があります。見た目は似ているのに、なぜか別々の商品として売られていて…。実はこの二つ、成分や描き心地、向いている用途がまったく違うんです!
今回はそんなクレヨンとクレパスの違いについて、皆さんに分かりやすく解説していきます。お子さんのお絵かき道具選びの参考にしてくださいね♪
クレヨンとクレパスの基本的な違い
まず最初に、クレヨンとクレパスの基本的な違いについてお話しします。
クレヨンは顔料を固形ワックスで練り固めたもので、現在の日本製クレヨンには体質顔料と液体油も混ぜられており、なめらかに描きやすいよう少し柔らかくなっています。特徴としては、ツルリとした硬めの描き心地で、ベタつきがなく、細い線を描くのに適しています。
一方、クレパスは実は「サクラクレパス」の登録商標なんです!一般的な名称は「オイルパステル」と呼ばれています。クレパスはクレヨンよりも油分が多くワックスが少ないため、柔らかくて色ののりが良いのが特徴です。面を塗りつぶしたり、重ね塗りや混色など幅広い表現ができます。
歴史から見るクレヨンとクレパスの違い
実はクレヨンとクレパスには歴史的な違いもあるんですよ。
クレヨンはとっても歴史が古い画材で、「クレヨン」という名前は18世紀頃にはすでに存在していたそうです。日本に入ってきたのは大正時代で、国内生産が始まったのは大正7年頃からなので、日本での歴史はまだ比較的浅いんですね。
対してクレパスは、大正14年(1925年)にサクラクレパスがクレヨンを改良して開発した日本発の描画材料なんです!世界に誇る日本の文房具技術の結晶とも言えますね。
描き心地と表現方法の違い
クレヨンとクレパスは描き心地や表現方法にも大きな違いがあります。
クレヨンは硬めなので、細い線を描くのに向いています。硬いので折れにくく、描いた後に触ってもベタつかないのが特徴です。ただし、色を混ぜたり重ね塗りするには向いていません。
クレパスは柔らかく伸びがいいので、面をムラなく塗るのに向いています。また、画面上で色を混ぜやすく、重ね塗りの際に下の色を隠しやすいという特徴があります。プロの画家も使うほど、スクラッチ技法など幅広い絵画表現が可能な画材なんですよ!
それぞれの得意技を比較してみよう
クレヨンとクレパスの得意分野を具体的に比較してみましょう:
- 線を描く:クレヨンの方が硬いので細い線が描きやすい
- 面を塗る:クレパスの方が柔らかいのでムラなく塗りやすい
- 色の混ぜ合わせ:クレパスの方が柔らかいので混ぜやすい
- 重ね塗り:クレパスの方が下の色を隠しやすい
- フロッタージュ(こすり出し):クレヨンの方が細かい凹凸も写せる
- 絵具とのはじき:どちらも描いた上から絵具で塗るとしっかりはじく
このように、用途によって使い分けるとより豊かな表現ができるんですね!
子どもの年齢に合わせた選び方
お子さんの年齢によっても、クレヨンとクレパスの選び方は変わってきます。
クレヨンは硬くて描きやすく、折れにくく汚れにくいので、低年齢の幼児向けです。小さなお子さんが初めて使う描画材料としては、クレヨンがおすすめです。特に「水でおとせるクレヨン」などは、手足や体についても水で簡単に洗い落とせるので、小さなお子さんにぴったりですね。
クレパスは小学生以降の方向けです。小学1年生の新入学準備品にも含まれていることが多いですよ。柔らかくて色の混ざりがいいので、より複雑な表現をしたい年齢のお子さんに向いています。
最近のクレヨン・クレパスの進化
近年はクレヨンもクレパスもさまざまな種類が増えて進化しています。例えば:
- 水で落とせるタイプ:ミツロウが入っていて、汚れても水でふき取れる
- キットパス:窓ガラスに描いて消せ、水を溶かせば水彩画も楽しめる
- 透明クレヨン:透きとおる発色の透明感ある彩色が楽しめる
- 蛍光クレヨン:鮮やかな発色で目立つ色彩表現ができる
このように、用途に合わせて選べる商品が増えているので、お子さんの年齢や好みに合わせて選んであげるといいですね!
まとめ:クレヨンとクレパスの違い
今回お話ししたクレヨンとクレパスの違いをまとめると:
- クレヨン:顔料を固形ワックスで練り固めたもの。硬めで線描きに向く。ベタつかない。
- クレパス:一般名称は「オイルパステル」。油分が多く柔らかい。面塗りや混色に向く。
一見似ているようで全然違う特徴を持つクレヨンとクレパス。お子さんの年齢や用途によって使い分けることで、より豊かな表現が楽しめますよ!
皆さんのお子さんはどちらが好きですか?ボクの子どもたちは小さい頃はクレヨンで、小学校に上がってからはクレパスで楽しそうに絵を描いていました。今では高校生と小学生になった子どもたちですが、たまに懐かしくなってクレパスで絵を描いたりしています。子どもの成長とともに画材も変わっていくのも面白いですね♪
「子どもの心を理解するには、時に自分も子どものように遊ぶことが必要だ」- フリードリヒ・フレーベル
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんもぜひお子さんと一緒にクレヨンやクレパスでお絵描きを楽しんでみてくださいね!