こんにちは、皆さん!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は春の陽気に誘われて、ふと考えてしまったんですよ。「給料」と「給与」って、何が違うんだろう?って。
実は、この二つの言葉、日常会話では同じように使っていることが多いんですが、厳密には意味が違うんです。ボクも最近まで曖昧に使っていたのですが、調べてみると面白いことがわかりました!今日はその違いについて、スッキリ解説していきますね。
給料と給与の基本的な違い
まず、「給料」は基本給のみを指し、「給与」は基本給に加えて手当や残業代なども含めた総称なんです。
つまり、こんな感じの関係性になります。
給料(基本給)の特徴
「給料」というのは、労働者に支払われる金額が毎月固定されている「基本給」のことを指します。これは労働の対価として必ず支払われる固定給で、月額・日額・時給など雇用形態によって形式は異なりますが、基本的には毎月同じ金額が支払われます。
昇給のタイミングで金額が変わることはありますが、通常は月ごとに変動することはないんですよ。
給与(総支給額)の特徴
一方、「給与」は雇用主が労働の対価として労働者に支払うすべての金銭を指します。給料(基本給)はもちろん、各種手当、残業代、インセンティブなどを全部ひっくるめて「給与」と呼ぶんです。
簡単に言うと、会社から従業員に毎月支払われる金銭の総額が「給与」というわけです。給与には固定された基本給や手当のほか、残業代のように変動する部分も含まれるので、毎月金額が変わる可能性があります。また、賞与(ボーナス)も「給与」に該当します。
現物支給も給与に含まれるって知ってた?
意外と知られていないのが、給与には現金だけでなく「現物支給」も含まれるということ。労働基準法第24条では、原則として給与はその全額を通貨で支払うことが定められていますが、例外もあるんです。
労働協約などで現物支給について規定がある場合は、手当や賞与の一部を「現物給与」として支払うことが認められています。例えば:
- 通勤手当や家賃補助
- 自社製品の割引購入
- 社員旅行費用
こういった物や権利、その他労働者にとって「経済的利益」となるものも給与に含まれるんですよ。現物給与を支給する場合は、その価格を厚生省が定めた金額に通貨換算して、金銭の給与に合算する必要があります。
賃金や報酬との違いも知っておこう
給料や給与と似た言葉に「賃金」「報酬」があります。これらの違いも押さえておくと、より理解が深まりますよ。
賃金は給与とほぼ同義
「賃金」は労働基準法や雇用保険法など、労働に関するルールの中でよく使われる言葉です。労働基準法での定義は「雇用主から労働者へ支払う労働の対償としてのすべてのもの」となっています。
つまり、給料や各種手当、賞与などはすべて「賃金」に該当します。給与と同じく、労働協約に規定がある場合の現物給与も賃金に含まれます。
ただし、結婚祝金や弔慰金(労働の対価ではない)、役員報酬(雇用関係ではない)、退職金(任意の恩恵的な支払い)などは、労働基準法上の賃金には該当しません。
報酬はより広い範囲を指す
「報酬」は給料・給与・賃金と同じく「雇用者から労働者へ支払う労働の対価」という意味合いがありますが、その範囲はより広いんです。雇用関係にない相手に支払う金銭にも使われるのが特徴です。
例えば、所得税法上では雇用契約の有無によって「給与所得」と「報酬」を区別します。委任契約の役員や社員に支払う金銭、業務委託のフリーランスへの支払いは「報酬」になります。
社会保険の分野では、社会保険料の金額を決定するために「報酬」という定義があり、固定給や各種手当、残業代は「報酬」ですが、年3回以下の賞与は「報酬」ではなく「賞与」として区別しています。
給料と給与の違いを実生活で活かすには?
これらの違いを理解すると、実生活でどう役立つのでしょうか?
求人情報を正確に理解できる
求人情報を見るとき、「給与」と書かれているのか「給料」と書かれているのかで、実際に手に入る金額が違ってくる可能性があります。ただし、多くの企業では厳密に使い分けていないケースも多いので、詳細を確認することが大切です。
求人票では「何にいくら支給するのか」を明確にチェックし、基本給(給料)と各種手当、変動給などの内訳を把握しておくと、入社後の収入について正確なイメージを持つことができますよ。
給与明細を正しく理解できる
毎月もらう給与明細。その中には「基本給」「諸手当」「控除額」などさまざまな項目がありますよね。給料と給与の違いを知っていれば、明細の見方も分かりやすくなります。
基本給(給料)に各種手当や残業代を加えたものが総支給額(給与)となり、そこから税金や社会保険料などが差し引かれて、実際に口座に振り込まれる手取り額が決まります。
まとめ:言葉の違いを知って賢く働こう!
いかがでしたか?「給料」と「給与」、似ているようで実は意味が違う言葉だったんですね。
- 給料 = 基本給のみ(固定給)
- 給与 = 基本給+手当+残業代+賞与など(労働の対価すべて)
この違いを知っておくと、求人情報を見るときや給与明細を確認するとき、より正確に自分の収入を把握できるようになります。また、職場での給与に関する会話も、より的確に理解できるようになりますよ。
皆さんも、これからは「給料」と「給与」を正しく使い分けてみてくださいね!ちなみにボクの子どもたちには、お小遣いは「給料」じゃなくて「給与」だよって教えておきました(笑)。
本日の名言をお届けして締めくくります。
「知識があれば、それだけ多くの可能性が生まれる」 – スティーブン・ホーキング
知識は力です。小さな違いを知ることが、大きな理解につながります。今日も一日、ギュウギュウに詰まった知識で充実した日をお過ごしください!