こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は桜の季節ですね。春の訪れを感じつつも、人生には別れの時もあります。そんな別れの儀式について、今回は「告別式」と「葬式(葬儀)」の違いについて詳しくお伝えします。
実は、この二つ、似ているようで全く異なる意味を持っているんです。ボクも最近、親戚のお葬式に参列して改めて気づいたことがあります。皆さんも一度は耳にしたことがあるかもしれませんが、正確な違いを知っておくと、いざという時に役立ちますよ。
告別式と葬儀の基本的な違い
まず、端的に言うと、葬儀は宗教的な儀式であるのに対し、告別式は社会的な儀式なんです。
葬儀は、僧侶や司式者が中心となって執り行う宗教的な儀礼です。読経や引導、戒名授与などが含まれます。一方、告別式は喪主や参列者が中心となり、故人との別れを惜しむための社会的な儀礼で、焼香や献花、出棺などの儀式が行われます。
現代では、これらの儀式が連続して行われることが多いため、「葬儀・告別式」とひとまとめに呼ばれることもありますが、本来は別々の意味を持つ儀式なんですよ。
告別式の歴史と意味
告別式の歴史をたどると、明治時代にさかのぼります。日本で最初に告別式を行ったのは、明治時代の思想家・中江兆民だったと言われています。
当時は葬儀の簡素化や合理化が求められていた時代背景があり、また中江兆民本人が宗教色を排除した無宗教葬を強く希望していたことから、遺族や友人が宗教色のない儀礼を考案しました。これが日本で最初の「告別式」となったんです。
告別式の「告別」という言葉は、文字通り「別れを告げる」という意味。故人との最後のお別れをする場として、社会的な意味合いが強い儀式なんですね。
葬儀と告別式の具体的な違い
葬儀と告別式の違いをもっと具体的に見ていきましょう。
中心となる人物が異なる
葬儀は僧侶や司式者が中心となって執り行われますが、告別式は喪主や参列者が中心となります。つまり、葬儀は宗教者が主導する儀式であるのに対し、告別式は遺族や参列者が主体となる儀式なんです。
儀式の内容が異なる
葬儀では、僧侶による読経や引導、戒名授与などの宗教的な儀礼が行われます。一方、告別式では、焼香や献花、弔辞や弔電の拝読、喪主による挨拶、出棺などの社会的な儀礼が中心です。
対象となる参列者が異なる
葬儀は主に遺族や近親者が故人との最後のお別れをする場であるのに対し、告別式は友人や知人、職場関係者、近隣住民など、より広い範囲の人々が参列する場となっています。
現代の葬儀と告別式の関係
現代の日本では、葬儀と告別式は同じ日に連続して行われることが一般的です。多くの場合、僧侶による読経などの宗教的儀式(葬儀)が行われた後、一般参列者による焼香や献花などの社会的儀式(告別式)へと移行します。
ただし、地域や宗教、宗派によって葬送の形式は異なります。例えば、カトリックでは葬儀と告別式は厳密に分けられているそうです。また、無宗教葬の場合は「葬儀」という宗教的要素を省き、「告別式」のみが行われることもあります。
通夜と葬儀・告別式の違い
ここで、よく混同される「通夜」についても触れておきましょう。
通夜は、葬儀・告別式の前日に行われる儀式です。本来は「夜通し」という言葉の通り、故人のそばで一晩を過ごす風習でした。現代では数時間程度の儀式となり、その後に「通夜振る舞い」として参列者に飲食を提供することが一般的です。
通夜の目的は「葬儀の前に故人との時間を過ごし、別れを惜しむ」ことにあります。一方、葬儀・告別式は「正式に故人とのお別れを行う」ことが目的です。つまり、通夜は前夜祭のような位置づけと言えるでしょう。
葬儀・告別式の一般的な流れ
一般的な葬儀・告別式の流れは以下のようになります。
- 開式の辞
- 僧侶による読経(葬儀)
- 遺族・親族による焼香(葬儀)
- 一般参列者による焼香(告別式)
- 弔辞・弔電の拝読(告別式)
- 喪主挨拶(告別式)
- 献花(告別式)
- 閉式の辞
- 出棺(告別式)
このように、一連の流れの中で葬儀と告別式が連続して行われることが多いんです。
まとめ:葬儀と告別式の違いを理解しよう
葬儀と告別式の違いをまとめると:
- 葬儀:僧侶中心の宗教的儀式(読経、引導、戒名授与など)
- 告別式:喪主・参列者中心の社会的儀式(焼香、献花、出棺など)
これらの違いを理解しておくことで、いざという時に適切な対応ができるようになります。また、葬儀社と打ち合わせる際にも、自分たちがどのような形式を希望するのか、明確に伝えることができますね。
人生には別れがつきものですが、その別れ方を知っておくことで、大切な人との最後の時間を意味あるものにできるのではないでしょうか。
「人の死は悲しいものだが、その人の生き方を祝福する機会でもある」 – エリザベス・キューブラー・ロス
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんにとって、この情報が少しでもお役に立てば嬉しいです。素敵な春の日をお過ごしください!