こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は企業組織の中で重要な役割を担う「執行役員」と「取締役」の違いについてお話ししたいと思います。
会社で「役員」と聞くと、なんだかエライ人というイメージがありますよね。でも、執行役員と取締役は実は全然違うポジションなんです。ボクも最初は混同していましたが、調べてみるとスッキリ理解できました!皆さんも一緒に学んでいきましょう!
執行役員と取締役の基本的な違い
まず最初に押さえておきたいのが、執行役員と取締役の基本的な違いです。
法的な位置づけが全然違う!
取締役は会社法で明確に定義された役職で、株主総会で選任されます。つまり、法律上の「役員」なんですね。
一方、執行役員は会社法では定義されておらず、各企業が独自に設置する役職です。法律上は「従業員」という位置づけになります。これ、意外と知られていないポイントですよね?
役割と責任の違い
取締役は会社の経営方針や重要事項を決定する立場です。会社の舵取り役と言えるでしょう。
対して執行役員は、取締役が決めた方針に沿って業務を執行する役割を担います。簡単に言えば、取締役が決めたことを実行に移す人たちなんですね。
つまり、取締役は「決める人」、執行役員は「実行する人」という違いがあるんです!
選任・解任方法の違い
取締役と執行役員では、選ばれ方も辞める時の手続きも違います。
取締役は株主総会で選任・解任されます。株主の意向が直接反映される仕組みになっているんですね。
一方、執行役員は会社独自のルールに基づいて選任・解任されます。多くの場合、取締役会の決議などによって決まります。
この違いは、両者の立場の重さを表しているとも言えますね。取締役は株主に対して直接責任を負う立場なんです。
責任と義務の違い
取締役は会社に対して「善管注意義務」と「忠実義務」という法律上の義務を負っています。簡単に言えば、会社のために誠実に職務を遂行する義務があるということです。
執行役員にはこうした法律上の義務はありませんが、取締役会に対して業務遂行の責任を負っています。
ちなみに「善管注意義務」って難しい言葉ですが、要するに「良識ある人として注意深く仕事をしなさいよ」ということです。ボクの子どもにも同じことを言っていますね(笑)
報酬体系の違い
お給料の決まり方も違います!
取締役の報酬は、定款または株主総会で決定されます。確定報酬、不確定報酬、株式報酬、新株予約権報酬など様々な形態があります。
執行役員の報酬は、契約形態によって決まります。雇用型の場合は従業員給与として会社規定で決定されるのが一般的で、基本給と業績連動型の賞与で構成されることが多いです。
執行役員と取締役を兼務するケース
最近では、取締役と執行役員を兼務するケースも増えています。これにはどんなメリットがあるのでしょうか?
取締役として戦略を決定し、同時に執行役員としてその実行を担うことで、意思決定と実行の間にギャップが生じるのを防げます。つまり、「言った人」と「やる人」が同じなので、スピーディーに物事が進むわけです。
また、特定分野に詳しい取締役が直接業務に携わることで、より効果的な経営が期待できるというメリットもあります。
ただし、両方の役職を兼務すると業務量が増えて大変ですし、問題が発生した時に責任の所在が曖昧になる可能性もあります。ギュウギュウに詰め込みすぎると良くないこともあるんですね。
執行役員制度のメリット
執行役員制度を導入することで、企業にはどんなメリットがあるのでしょうか?
まず、意思決定と業務執行を分離することで、経営の効率化が図れます。取締役は経営戦略に集中し、執行役員は現場の業務執行に専念できるからです。
また、将来の経営幹部候補を執行役員として登用することで、人材育成にも役立ちます。若手の優秀な人材に「執行役員」というポジションを与えることで、モチベーションアップにもつながりますよね!
まとめ:執行役員と取締役の違いを理解しよう
いかがでしたか?執行役員と取締役の違いについて理解が深まったでしょうか?
簡単におさらいすると:
- 取締役は会社法で定められた役職、執行役員は会社独自の役職
- 取締役は経営方針を決定する役割、執行役員はそれを実行する役割
- 取締役は株主総会で選任・解任、執行役員は会社独自のルールで選任・解任
- 取締役は法律上の義務を負う、執行役員は業務遂行の責任を負う
企業組織を理解する上で、こうした役職の違いを知っておくことは非常に重要です。特にビジネスパーソンの皆さんは、ぜひ頭に入れておいてくださいね!
最後に本日の名言をご紹介します。
「組織は人なり。人を活かせない組織に未来はない」
– ピーター・ドラッカー
組織の中で人がどう活きるか、それぞれの役割をしっかり理解することが大切ですね。皆さんも自分の立場や役割を理解して、組織の中で輝いてください!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!