こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は皆さんに「融資と投資の違い」について詳しくお話ししていきますね。
資金調達というと「融資」と「投資」という言葉をよく耳にしますが、この二つ、似ているようで実はまったく異なる性質を持っているんです。ボクも最初は混同していましたが、調べていくうちに「なるほど!」と膝を打つことがたくさんありました。
それでは早速、融資と投資の違いについて、分かりやすく解説していきましょう!
融資と投資の基本的な違い
まず基本から押さえておきましょう。融資と投資、一体何が違うのでしょうか?
融資とは、銀行や信用金庫などの金融機関が利息を得ることを目的として、お金を貸し出すことです。一方、投資とは、ベンチャーキャピタルや個人投資家などが将来的な利益を期待して、資金を提供することを指します。
この二つの大きな違いは以下の点にあります:
1. 資金提供者の違い
融資の場合は主に銀行や信用金庫などの金融機関、日本政策金融公庫や自治体などの公的機関がお金を貸してくれます。
一方、投資の場合はベンチャーキャピタル、機関投資家、個人投資家など様々な主体が資金を提供してくれます。最近では株式投資型クラウドファンディングなどを通じて、一般の個人投資家からも資金を集められるようになっているんですよ。
2. 返済義務の有無
融資は必ず返済義務があります。つまり、借りたお金は元本と利息を含めて返さなければならないんです。返済期間や金額も契約で決められています。
対して投資には基本的に返済義務がありません。投資家は株式などの対価を得る形で資金を提供するため、会社が成長して利益が出れば配当金を受け取ったり、株価が上がったときに株を売却して利益(キャピタルゲイン)を得たりすることを期待しています。
3. 資金提供の目的
融資を行う金融機関は、貸し出したお金に対する利息を得ることが主な目的です。安定した返済が見込めるかどうかを重視して審査を行います。
投資家は将来的な成長や利益を期待して資金を提供します。株式を取得して配当金や株主優待を受け取ったり、株価が上昇したときに売却して利益を得たりすることを目的としています。
4. 財務諸表上の扱い
融資で得た資金は「負債」として計上されます。つまり、返済しなければならない借金として扱われるため、負債比率が上がり、財務指標が悪化する可能性があります。
一方、投資で得た資金は「純資産」として計上されます。自己資本として扱われるため、財務体質の強化につながります。
融資のメリットとデメリット
融資にはどんな良い点と悪い点があるのでしょうか?ボクなりに整理してみました。
融資のメリット
1. 経営の自由度が高い
融資では基本的に第三者が経営に介入することはありません。資金を借りても、経営の意思決定は自分たちで行えるので、自由に事業を展開できます。
2. まとまった資金が確保できる
信用力があれば、一度の申請でまとまった資金を調達できます。事業計画が明確で返済能力があると判断されれば、必要な金額を借りられる可能性が高いです。
3. 個人事業主でも利用可能
法人だけでなく個人事業主も融資を受けられます。特に公的機関の融資には、若年者や女性事業主向けの特別なプランもあるんですよ。
融資のデメリット
1. 返済義務がある
借りたお金は必ず返さなければなりません。事業がうまくいかなくても、契約通りに返済する義務があります。
2. 信用力が重視される
融資を受けるには信用力が必要です。創業間もない企業や実績の少ない事業者は、審査に通りにくいことがあります。
3. 担保や保証人が必要な場合がある
融資の種類によっては、担保や保証人が必要になることがあります。これが用意できないと融資を受けられないケースもあります。
投資のメリットとデメリット
次に投資のメリットとデメリットについて見ていきましょう。
投資のメリット
1. 返済義務がない
投資で得た資金は返済する必要がありません。事業が失敗しても、投資家に資金を返す義務はないので、リスクを取りやすくなります。
2. 無担保で資金調達できる
投資では担保が不要です。事業の成長性や将来性を評価してもらえれば、無担保で資金を調達できます。
3. 投資家からのサポートが得られる
投資家は自分の投資先が成功することで利益を得られるため、経営のアドバイスや人脈の紹介など、様々なサポートをしてくれることがあります。特にベンチャーキャピタルは経営支援に積極的です。
投資のデメリット
1. 株式の希薄化
株式を発行して投資を受けると、既存株主の持株比率が下がります(株式の希薄化)。これにより経営の自由度が制限される可能性があります。
2. 投資家の意向を無視できない
大きな投資を受けると、投資家の意向を無視できなくなることがあります。場合によっては経営に介入されることもあるでしょう。
3. 調達のハードルが高い
特に成長性の高い事業でないと、投資家の興味を引くことが難しいです。また、投資を受けるまでの交渉や手続きに時間がかかることもあります。
どちらを選ぶべき?融資と投資の選び方
「融資と投資、どっちを選べばいいの?」と悩む方も多いと思います。ここでは、状況別の選び方をご紹介します。
融資が向いているケース
1. 安定した収益が見込める事業
すでに安定した収益があり、返済能力に問題がない場合は融資が適しています。
2. 経営の独立性を保ちたい場合
自分の思い通りに事業を進めたい、経営権を手放したくない場合は融資の方が良いでしょう。
3. 短期的な資金ニーズがある場合
運転資金や一時的な資金不足を補うなら、融資が向いています。
投資が向いているケース
1. 急成長を目指す事業
スタートアップなど、急成長を目指す事業では投資が適しています。特に収益化までに時間がかかる事業では、返済義務のない投資の方が有利です。
2. 事業拡大のための大きな資金が必要な場合
大規模な設備投資や事業拡大のために大きな資金が必要な場合、投資の方が調達しやすいことがあります。
3. 経営支援も欲しい場合
資金だけでなく、経営ノウハウや人脈なども欲しい場合は、投資家からのサポートが期待できる投資が良いでしょう。
融資と投資を組み合わせた資金調達も可能
実は融資と投資は排他的なものではなく、両方を組み合わせて資金調達することも可能です。例えば、自己資本比率を高めるために一部投資を受け、その後の運転資金は融資で調達するといった方法もあります。
ボクの友人の会社も、創業時はエンジェル投資家から投資を受け、事業が軌道に乗ってからは銀行融資も活用しているそうです。状況に応じて最適な資金調達方法を選ぶことが大切ですね。
「最初は投資で基盤を作り、安定してきたら融資も組み合わせるようにしています。それぞれのメリットを活かせるので、成長段階に合わせた資金調達ができています」(男性/40代前半/IT企業経営者)
まとめ:融資と投資の違いを理解して最適な資金調達を
今回は融資と投資の違いについて詳しく解説してきました。ポイントをおさらいしましょう。
融資は返済義務があり、経営の自由度は高いものの、信用力が重視されます。一方、投資は返済義務がなく、成長性を評価してもらえれば資金調達できますが、株式の希薄化や経営への介入といったデメリットもあります。
どちらが良いかは一概に言えず、事業の成長段階や目標、経営方針によって最適な選択は変わってきます。時には両方を組み合わせることで、より効果的な資金調達が可能になることもあるでしょう。
皆さんも自分の事業に合った資金調達方法を選んで、ビジネスを成功させてくださいね!
最後に本日の名言をご紹介します。
「リスクを取らなければ、チャンスも掴めない」 – リチャード・ブランソン
資金調達も一種のリスクテイクです。でも、そのリスクを恐れずに一歩踏み出すことで、大きなチャンスを掴めるかもしれません。皆さんの挑戦を応援しています!