こんにちは、皆さん!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は多くの人が混同しがちな「イギリス」と「イングランド」の違いについてお話ししたいと思います。サッカーの国際試合でイングランド代表を見たことがある方も多いと思いますが、「イギリス代表じゃないの?」と疑問に思ったことはありませんか?実はここには深い理由があるんです!
イギリスとイングランドの基本的な違い
まず最初に押さえておきたいのは、イングランドはイギリスの一部であり、イギリスは「イングランド」「ウェールズ」「スコットランド」「北アイルランド」の4つの国から構成されているということです。
実は「イギリス」という呼び方は日本でしか使われていないって知ってました?正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)」といいます。長いですよね!だから略して「UK」や「United Kingdom」と呼ばれることが多いんです。
ボクが最初にこれを知ったときは「えっ!?」と驚きました。子どもたちに教えたら「パパ、それ常識じゃない?」と言われてショックを受けたのは内緒です(笑)
なぜ日本では「イギリス」と呼ぶの?
不思議に思いませんか?なぜ日本では「イギリス」と呼ぶのでしょうか。
これには歴史的な理由があります。江戸時代、ポルトガル人が来航した際に「Inglez(イングレス)」という言葉を使っていました。これがエゲレスという言葉に変化し、後に「イギリス」になったとされています。つまり、もともとはイングランドを指す言葉だったものが、日本では国全体を指す言葉として定着したんですね!
歴史って面白いですよね!こういう細かいところを知ると、世界がもっと広く感じられます。
イギリス(UK)を構成する4つの国
イギリスを構成する4つの国について、もう少し詳しく見ていきましょう。
イングランド
イングランドはイギリスの中で最も人口が多く、文化的にも影響力のある国です。首都はロンドンで、イギリス全体の首都でもあります。国旗は白地に赤い十字架の「聖ジョージ旗」です。ロンドンには首相官邸や王立裁判所など重要な政府機関が集中しています。また、オックスフォード大学やケンブリッジ大学など世界的に有名な学園都市もあります。
スコットランド
スコットランドの首都はエディンバラです。国旗は青地に白の斜め十字帯が特徴の「聖アンドリュー旗」です。ゴルフ発祥の地として有名なセント・アンドリューズがあります。バグパイプや民族衣装のキルト(スカート)も有名ですね!1707年にイングランド王国と併合しました。
ウェールズ
ウェールズの首都はカーディフです。国旗は白と緑の背景に赤いドラゴンが描かれています。美しい田園風景が広がり、ヨーロッパのどの国よりも城が多い地域で、600以上あるとされています!特に有名なのは世界遺産にも登録されたコンウェイ城です。ウェールズ人はケルト人にルーツがあるとされ、ウェールズ語はケルト語の派生です。
北アイルランド
北アイルランドの首都はベルファストです。国旗は白地に赤い斜め十字帯である「聖パトリック旗」です。タイタニック号が建造された場所としても知られています。アイルランド島の北部に位置し、アイルランドの統一や独立に関して歴史的に争いが絶えませんでした。
スポーツ大会での出場形態
「あれ?オリンピックではイギリス代表なのに、サッカーやラグビーではイングランド代表なの?」と疑問に思ったことはありませんか?
これは面白いところで、サッカーやラグビーなどの国際試合では、4つの国がそれぞれ別の国として参加しています。イングランドはイギリスの国旗(ユニオンジャック)ではなく、独自の聖ジョージ旗をもとにしたユニフォームを着用しているんです。
一方、オリンピックなどの国際大会では「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」として一つのチームで参加します。ややこしいですよね!
イギリス英語の多様性
イギリスでは地域によって英語のアクセントや表現が大きく異なります。
ロンドンだけでも複数の英語が存在します。「コックニー」は労働者階級が話す英語で、「河口域英語」はテムズ川河口域で使用されています。一般に「イギリス英語」と呼ばれるのは上流・中流階級の「容認発音(RP)」の英語です。
スコットランドにはスコットランド語があり、「Scottish English」と呼ばれる英語もあります。ウェールズでは英語とウェールズ語が公用語で、北アイルランドではアイルランド語も使われています。
これだけ多様な英語が一つの国に存在するなんて、ギュウギュウですね!
イギリス人の呼び方に注意しよう
最後に、イギリス人との会話で気をつけたいポイント。相手をイギリス人と呼ぶときは「British(ブリティッシュ)」を使いましょう。
イギリスを構成するそれぞれの国の人たちは自分の国や文化に誇りを持っているため、出身がわからないときは「British」が最も無難です。イングランド人は「English」、スコットランド人は「Scottish」、ウェールズ人は「Welsh」、北アイルランド人は「Northern Irish」と呼ぶのが正確です。
まとめ
いかがでしたか?イギリスとイングランドの違いについてスッキリ理解できましたか?
・イギリス(UK)は4つの国(イングランド、スコットランド、ウェールズ、北アイルランド)から成る連合王国
・イングランドはイギリスの一部
・日本では歴史的経緯から「イギリス」と呼んでいる
・スポーツ大会によって出場形態が異なる
・イギリス内でも多様な英語がある
歴史ある文化や伝統が色濃く残るイギリスは、古い伝統を守りながらも常に流行の発信地として世界中に影響を与えています。機会があれば、ぜひイギリスの多様な文化に触れてみてください!
「知識は力なり」- フランシス・ベーコン
今日も最後まで読んでくださりありがとうございました!皆さんの知識欲が満たされ、世界がもっと広く感じられたなら嬉しいです。案ずるより産むが易し、新しいことを学ぶのは最初は難しく感じるかもしれませんが、一歩踏み出せば意外と簡単です。次回もお楽しみに!