こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は皆さんにとって英語学習の基本中の基本、でも意外と混乱しがちな「自動詞と他動詞の違い」について、スッキリ解説していきたいと思います。
ボクの息子(高1)が英語の宿題で「自動詞と他動詞の区別がつかない〜」と悩んでいたのを見て、「これは多くの人が困っているテーマだな」と思い立ち、記事にしてみました。皆さんも英語を勉強していて「あれ?この動詞は自動詞だっけ?他動詞だっけ?」と頭を抱えた経験はありませんか?
自動詞と他動詞の基本的な違い
自動詞と他動詞の違いは、実はとってもシンプルです。
自動詞は「自分の動詞」と覚えるといいでしょう。つまり、自分一人でできる動作を表す動詞です。例えば「笑う」「起きる」「歩く」などは自分だけでできる動作ですよね。これらは自動詞です。
一方、他動詞は「他者の動詞」と考えてください。自分以外の存在(対象)が必要な動詞です。「見る」には見る対象が必要ですし、「食べる」には食べる対象が必要です。
自動詞は目的語を必要としない動詞、他動詞は目的語を必要とする動詞というのが最も重要なポイントです!
目的語とは何か?
「目的語って何?」と思った方もいるかもしれませんね。簡単に言うと、目的語とは「動作の対象となるヒトやモノ」を表す言葉です。
日本語では「〜を」「〜に」などの助詞をつけて表すことが多いです。例えば:
「私はリンゴを食べました」の「リンゴを」が目的語です。
「私は彼女に会いました」の「彼女に」が目的語です。
英語では:
I ate an apple.(私はリンゴを食べました)の「an apple」が目的語です。
I met her.(私は彼女に会いました)の「her」が目的語です。
自動詞と他動詞の見分け方
「でも実際に英文を見たとき、どうやって自動詞と他動詞を見分ければいいの?」という疑問が湧きますよね。
自動詞の特徴
自動詞は目的語を取らないので、動詞の後に名詞が直接来ることはありません。もし名詞を置きたい場合は、間に前置詞を入れる必要があります。
例えば:
I arrived at the station.(私は駅に着きました)
She laughed at the joke.(彼女はそのジョークを聞いて笑いました)
「arrive」や「laugh」は自動詞なので、後ろに名詞を置く場合は前置詞(at)を使っています。
他動詞の特徴
他動詞は目的語を直接取るので、動詞の後に前置詞なしで名詞が来ます。
例えば:
I bought a book.(私は本を買いました)
She teaches English.(彼女は英語を教えています)
「buy」や「teach」は他動詞なので、直接目的語を取ることができます。
注意すべきポイント
1. 日本語訳に惑わされない
日本語訳だけでは自動詞か他動詞かを判断するのは難しいことがあります。例えば:
We discussed the problem.(私たちはその問題について話し合った)
日本語訳では「〜について」となっているので、前置詞が必要に思えますが、「discuss」は他動詞なので直接目的語を取ります。「We discussed about the problem」は間違いです!
2. 同じ動詞でも自動詞と他動詞の両方の用法がある
多くの動詞は自動詞としても他動詞としても使えます。
例えば「open」:
The door opened.(ドアが開いた)→自動詞
I opened the door.(私はドアを開けた)→他動詞
3. 自動詞と他動詞で意味が異なる場合も
同じ動詞でも自動詞と他動詞で意味が変わることがあります。
例えば「run」:
I run every morning.(私は毎朝走ります)→自動詞
I run a company.(私は会社を経営しています)→他動詞
英語の5文型と自動詞・他動詞
英語の文型と自動詞・他動詞の関係も押さえておくと理解が深まります。
第1文型(SV):主語+動詞 → 自動詞
例:You smiled.(あなたは微笑みました)
第2文型(SVC):主語+動詞+補語 → 自動詞
例:You look happy.(あなたは幸せそうに見えます)
第3文型(SVO):主語+動詞+目的語 → 他動詞
例:You closed the window.(あなたは窓を閉めました)
第4文型(SVOO):主語+動詞+目的語+目的語 → 他動詞
例:You bought me a bag.(あなたは私にバッグを買ってくれました)
第5文型(SVOC):主語+動詞+目的語+補語 → 他動詞
例:You made me angry.(あなたは私を怒らせました)
自動詞・他動詞の覚え方
「全部覚えるのは大変!」と思うかもしれませんが、コツがあります。
新しい動詞を学ぶときは、自動詞か他動詞かをセットで覚える
例文とともに覚える(特に自動詞は前置詞とセットで)
辞書で調べるときは用法も確認する習慣をつける
たくさんの英文に触れて感覚を養う
よく間違える動詞の例
最後に、よく間違えやすい動詞をいくつか紹介します。
自動詞と間違えやすい他動詞
– discuss(〜について話し合う)→ We discussed the problem. – enter(〜に入る)→ I entered the room. – approach(〜に近づく)→ He approached the house. – marry(〜と結婚する)→ She married her boyfriend.
他動詞と間違えやすい自動詞
– agree(同意する)→ I agree with you.(前置詞withが必要) – complain(不満を言う)→ He complains about his job.(前置詞aboutが必要) – listen(聞く)→ I listen to music.(前置詞toが必要)
ギュウギュウに詰め込んだ情報になりましたが、いかがでしたか?英語の自動詞と他動詞の違いについて、少しでもスッキリ理解できたら嬉しいです!
ボクの子どもたちにもいつも言っているのですが、英語は使いながら覚えるのが一番です。最初は間違えてもいいので、どんどん使ってみましょう!
本日の名言をお届けして締めくくります。
「完璧を目指すあまり何も始められないより、不完全でも行動を起こす方がずっと価値がある」 – シェリル・サンドバーグ
皆さん、英語学習、一緒に頑張りましょう!