みなさん、こんにちは!しげっちです。今日は意外と知られていない「大葉」と「しそ」の違いについてお話しします。あなたは「大葉」と「しそ」が同じものだと思っていませんか?実はこの二つ、明確な違いがあるんです!スーパーで何気なく買っている「大葉」、その正体をしっかり理解していきましょう!
「大葉」と「しそ」の基本的な違い
まず結論から言うと、「大葉」はあくまで商品名で、「しそ」は植物の学術名なんです。この違いを知らない人は多いのではないでしょうか?
「しそ」は植物全体を指す名前で、「青じそ」「赤じそ」「ちりめんじそ」などの種類を含みます。一方、「大葉」は「青じそ」の葉の部分だけを指す商品名なんです。つまり、「大葉=しそ」ではなく、「大葉=青じその葉」という関係になります。
では、なぜ「青じそ」の葉が「大葉」という名前で売られるようになったのでしょうか?その理由は意外とシンプルです。
「大葉」という名前の由来
もともと青じそは、小さい芽の部分「芽じそ」が主に販売されていました。その後、育った葉も販売されるようになり、「芽じそ」と区別するために「大葉」という商品名がつけられたのです。
愛知県豊橋市は大葉の名産地で、日本で出回る大葉の3枚に1枚がここから出荷されているそうです。この地域の生産者が「大葉」という商品名で売り出したのが始まりだったんですね。
あなたは普段、「大葉」と呼んでいますか?それとも「しそ」と呼んでいますか?全国調査によると、「大葉」と呼ぶ人は54%、「しそ」と呼ぶ人は42%だそうです。地域によっても呼び方が違うかもしれませんね。
「しそ」の種類と特徴
「しそ」にはいくつかの種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
青じそ(大葉)
葉の色が緑色で、爽やかな香りが特徴です。刺身のつまや薬味として使われることが多いですね。これが一般的に「大葉」として売られているものです。
赤じそ
葉の両面が赤紫色になっているのが特徴です。そのまま食べるよりも、梅干しや紅ショウガなどの着色や風味づけに用いられることが多いです。「大葉」とは呼ばれません。
片面じそ
葉の表面は緑色、裏側は紫色と表と裏で色が異なるタイプです。あまり市場では見かけないかもしれませんね。
ちりめんじそ
葉の縁のギザギザが深く、葉にシワがあって縮れているのが特徴です。青じそタイプと赤じそタイプがあります。
「しそ」の歴史と栽培
「しそ」は日本人にとって非常になじみ深い植物です。実は縄文時代の遺跡からしその種が出土しており、その頃から利用されていたことがわかっています。長い歴史を持つ植物なんですね。
「しそ」は比較的育てやすい植物で、家庭菜園やプランターでも栽培できます。暑さに強いので、夏場の栽培にも向いています。自宅で育てて、新鮮な「大葉」を楽しむのも良いかもしれませんね。
「しそ」の栽培方法
種をまく(株間約20cmで1カ所4~5粒)
発芽したら間引きをして、本葉が4枚になった頃までに1本立ちにする
水を切らさないように注意して育てる(2週間に1回程度肥料を与えるとよい)
種から育てるのが難しい場合は、ホームセンターなどで苗を購入して植えるのも良いでしょう。あなたも挑戦してみませんか?
「しそ」と「大葉」の栄養と効能
「しそ」には様々な栄養素が含まれています。β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンC、カルシウムなどが豊富です。
また、「しそ」には殺菌作用があるといわれています。これは、しその香り成分であるペリルアルデヒドによるものです。刺身などに「大葉」を添えるのは、見た目の彩りだけでなく、食中毒予防の効果もあるんですね!
漢方としての「しそ」
「しそ」は古くから漢方薬としても用いられてきました。主に赤じそが使われ、発汗作用、解熱作用、胃腸の働きを整える作用、魚介類による食中毒の予防・解毒作用などの効能があるとされています。
食べるだけでなく、薬としても活用されてきた「しそ」。改めてその魅力を感じますね。
「しそ」の仲間たち
「しそ」はシソ科の植物ですが、同じシソ科には意外な植物も含まれています。
エゴマ
よく「しそ」と間違えられることもあるエゴマ。葉の形が似ていますが、別の植物です。種子から絞った「えごま油」は健康油として注目されています。韓国では葉をキムチにして食べることもあります。
バジル
イタリア料理に欠かせないハーブのバジル。見た目は「しそ」と全く違いますが、実はシソ科の植物なんです。甘くフレッシュな香りが特徴で、ピザやパスタによく使われますね。
ラベンダー
これは意外かもしれませんが、ラベンダーもシソ科です!心地よい香りが特徴で、アロマオイルやポプリとしてよく使われています。
ローズマリーとレモンバーム
肉料理や焼き菓子の香りづけに使われるローズマリーや、レモンのような香りが特徴のレモンバームも、実はシソ科の植物です。
「大葉」の美味しい食べ方
「大葉」は様々な料理に活用できます。定番の食べ方をいくつか紹介しましょう。
刺身のつま
天ぷら
そうめんや冷奴などの薬味
ドレッシングの材料
豚肉の大葉巻き
大葉ペースト(パスタソースに)
「大葉」の爽やかな香りは和食との相性が抜群ですが、イタリアンなど洋食にも合わせやすいです。あなたはどんな料理に「大葉」を使いますか?
まとめ:「大葉」と「しそ」の違い
改めて「大葉」と「しそ」の違いをまとめると:
「しそ」は植物全体を指す学術名
「大葉」は青じその葉を指す商品名
「しそ」には青じそ、赤じそなど複数の種類がある
「大葉」は青じその葉だけを指し、赤じその葉は「大葉」と呼ばない
こうしてみると、「大葉」と「しそ」は全く別物というわけではなく、「大葉」は「しそ」の一部を指す言葉だということがわかりますね。
日本の食文化に欠かせない「しそ」と「大葉」。その違いを知ることで、より深く日本の食文化を理解できるのではないでしょうか。
次回スーパーで「大葉」を見かけたとき、「これは青じその葉なんだ」と思い出してくださいね!
「知識は力なり」- フランシス・ベーコン
今日も一つ賢くなりましたね!小さな発見や学びが、日常をより豊かにしてくれます。あなたの周りの方にも、ぜひこの「大葉」と「しそ」の違いについて教えてあげてください。知識をシェアすることで、会話も弾みますよ!それでは、また次回の記事でお会いしましょう!