こんにちは!ミーミルメディア編集長のしげっちです。今日は皆さんからよく質問される「発疹と湿疹の違い」について、分かりやすく解説していきますね。皮膚にトラブルが起きると「発疹」や「湿疹」という言葉をよく耳にしますが、この二つ、実はまったく別物なんです。ボクも子どもたちの肌トラブルで病院に行ったとき、この違いを知らなくてドクターに「それは違いますよ~」と優しく指摘されたことがあります。それじゃあ、早速見ていきましょう!
発疹と湿疹の基本的な違い
発疹と湿疹、似ているようで実は意味が大きく異なります。
発疹は、皮膚に現れる目に見える変化全般を指す言葉です。つまり、皮膚に何らかの変化が起きている状態を表す症状を説明する言葉なんです。例えば「頭が痛い」「倦怠感がある」というのと同じように、症状を説明する表現です。
一方、湿疹は皮膚の表層に発生する炎症の一種で、皮膚炎とも呼ばれます。これは病名や皮膚に起きる炎症の総称なんです。「インフルエンザ」や「気管支喘息」などと同じように、特定の疾患や状態を指す言葉です。
簡単に言うと、発疹は症状、湿疹は病名というわけです。ギュウギュウに詰まった医学用語って、ちょっとした違いで意味が全然変わってきますよね!
発疹にはどんな種類があるの?
発疹とは皮膚に現れる見た目の変化のことで、実にさまざまな種類があります。
まず「斑(はん)」は、皮膚が部分的に変色するもので、紅斑・紫斑・白斑・色素斑などがあります。「膨疹(ぼうしん)」は皮膚が部分的に平たく盛り上がる状態です。
また、「丘疹・結節・腫瘤」は皮膚にぶつぶつができる状態で、3cm以上のものは腫瘤と呼ばれます。「水疱・嚢胞」は皮膚にできたぶつぶつの中に液状の内容物が入っている状態です。「嚢種」は真皮内に内容物が入った袋状の発疹を指します。
これらはすべて「発疹」という大きなカテゴリーに含まれる症状なんです。皆さんも「あ、これ見たことある!」というものがあるんじゃないでしょうか?
湿疹はどんな病気なの?
湿疹は皮膚の炎症を伴う疾患の総称です。代表的なものにアトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹(乾燥性湿疹)などがあります。
特に皮脂欠乏性湿疹は、カサカサした肌、白い粉を吹いている、さざ波や鱗のように見える、などの特徴があります。手足・スネ・ヒジ・目の回り・頬など乾燥しやすい部位に生じることが多く、かゆみ・ヒリヒリとした痛みを伴うこともあります。
掻くことで、二次的に皮膚が赤くなる、ブツブツができる、色素沈着が起きるなどの症状が生じます。特に身体が温まっているときにかゆみが出やすい傾向があるんですよ。ボクの子どもたちも冬場はスッキリしないかゆみに悩まされることがあります。
乾燥肌と発疹・湿疹の関係
乾燥肌の方は発疹や湿疹ができやすいって知っていましたか?肌が乾燥すると皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激が皮膚の知覚神経に作用しやすくなり、かゆみが生じます。
そして皮膚を掻くと皮膚のバリア機能はさらに低下し、発疹ができてしまうんです。乾燥肌による発疹は、「皮脂欠乏性湿疹」である場合が多いです。また、乾燥肌により「アトピー性皮膚炎」の症状として発疹が出やすくなる場合もあります。
つまり、乾燥→かゆみ→掻く→バリア機能低下→湿疹・発疹という悪循環が起きているわけです。ボクの奥さんも乾燥肌で、冬場はこの悪循環に悩まされています。
発疹・湿疹の予防と対策
発疹や湿疹を予防するためには、まず肌の乾燥を防ぐことが大切です。以下のポイントを意識してみてください。
生活習慣の見直し
乾燥肌を改善するためには、生活習慣の見直しとバランスの良い食生活が重要です。十分な睡眠時間をとることで、皮膚の再生を促しましょう。
食生活では、肌の材料となる「タンパク質」をしっかり摂ることが大切です。また、コラーゲンの生成を助ける「必須脂肪酸」「ビタミンE」「ビタミンA」「ビタミンB群」「ビタミンC」をバランス良く摂取することも重要です。
保湿を重視したスキンケア
洗顔後・入浴後は肌が乾燥しやすいので、なるべく早めに保湿剤をつけるようにしましょう。保湿剤を塗る際には強く擦り込まないよう、やさしく丁寧にケアすることがポイントです。
また、過度な洗顔は必要な皮脂まで落としてしまうため、1日2回程度に留めるようにしましょう。ボクも以前は朝晩に加えて運動後も洗顔していましたが、皮膚科の先生に「それはやりすぎ!」と注意されました。
紫外線対策
過度な紫外線を浴びると角質層がダメージを受け、乾燥しやすくなります。日焼け止めを塗る、UVカット効果のある衣類を着用する、日傘をさす、帽子をかぶるなどの対策をしましょう。紫外線対策は夏だけでなく、1年中続けることが大切です。
乾燥しにくい衣類選び
衣類の素材も肌の乾燥に影響します。ポリエステル、ナイロンなどの化学繊維、ウール、麻などの素材は摩擦が起きやすい傾向があります。コットン、シルクなど自然素材は摩擦が起こりにくいので、肌着などに取り入れるとよいでしょう。
乾燥肌におすすめの成分
乾燥肌の改善には、以下の成分が含まれた保湿剤がおすすめです。
ヘパリン類似物質
ヘパリン類似物質は人の肝臓で生成される糖類の一種「ヘパリン」に似た成分で、水分子を引き寄せて保持する保水効果が期待できます。血行促進・抗炎症の作用もあり、年齢を問わず使用できるという特徴があります。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は体内にもともと存在する成分で、高い保湿効果があります。1グラムで6リットルもの水分を蓄えられるという優れた保水力を持っています。皮膚の中の繊維状のコラーゲンの隙間にあるヒアルロン酸が保水するという仕組みです。
セラミド
セラミドは角質層に存在し、皮膚の中にある水分が蒸発するのを防ぎ、外部の刺激から肌を守る役割があります。加齢によりセラミドは減少していくため、スキンケアで補うことが効果的です。
発疹と湿疹以外の皮膚トラブル
発疹や湿疹以外にも、よく混同されやすい皮膚トラブルがあります。例えば「あせも」と「汗疹」です。
あせもは熱によって汗腺が詰まることで起こる皮膚トラブルで、「結晶性汗疹」「紅色汗疹」「深在性汗疹」の3種類があります。皮膚表面に小さな盛り上がった発疹ができ、その部分からは汗が出なくなります。広い範囲に深在性汗疹ができると、熱中症になりやすくなるので注意が必要です。
一方、汗疹(あせも)は汗による接触性皮膚炎です。汗の主成分は水ですが、ごく微量の塩分やアンモニアも含まれています。これらの成分が肌を刺激して荒れたり炎症を起こしたりすることで汗疹が発生します。肌のバリア機能が弱っているときに起こりやすいです。
また、アトピー性皮膚炎も湿疹の一種ですが、皮膚のバリア機能が低下して、かゆみを伴う湿疹が繰り返し良くなったり悪くなったりする状態です。あせもが悪化したと思って皮膚科を受診したら、アトピー性皮膚炎と診断されることもあります。
アトピー性皮膚炎の基本的な治療は、薬で炎症やかゆみを抑える、スキンケア(保湿と洗浄)で皮膚のバリア機能を高める、症状を悪化させる要因をできるだけ取り除くことです。汗も症状を悪化させる要因の一つとして知られていますが、汗をかくこと自体にはメリットもあります。激しく汗をかくことよりも、汗をかいた後のケアが重要なんですよ。
まとめ:発疹と湿疹の違いを理解して適切なケアを
発疹は皮膚に現れる見た目の変化全般を指す症状の説明、湿疹は皮膚の炎症を伴う疾患の総称という違いがあります。乾燥肌の方は特に発疹や湿疹ができやすいので、日頃からの保湿ケアが大切です。
皮膚トラブルが気になる場合は、自己判断せずに皮膚科を受診することをおすすめします。適切な診断と治療を受けることで、症状の悪化を防ぎ、早期改善につながります。
皆さんも正しい知識を身につけて、健やかな肌を保ちましょう!何か質問があればいつでもコメントしてくださいね。
「健康な肌は、健康な心と体から生まれる」 – エリザベス・アーデン
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました!皆さんの肌が健やかでありますように!